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建築ブログ

12.14 | 未分類

和室(畳コーナー含む)の効用

畳の市場規模は2005年と比較しても、半分以下に減少しているそうです。

マンションでも、以前は1部屋だけは和室、というプランが多かったと思いますが、最近は全て洋室というケースが増えているようです。

注文住宅でも和室がない家は増えているように感じます。

少し前なら6帖と8帖の和室の続き間、なんていう家もありましたが、少なくとも関東近県では見かけなくなりました。

そんな廃れてしまった感のある和室ですが、当社にご依頼いただく2件に1件ほどは畳のあるお部屋があって、結構人気です。

『和室なんて・・・』と思われている方もいるかもしれませんので、当社でご依頼いただいた事例を参考に和室の効用をご紹介したいと思います。

一番人気がある和室は、小上がり和室です。

小上がり和室1

リビングの一角に小上がりの和室を設けることで、心おきなく横になれたり、写真のように掘り炬燵を設けたり。

ベンチ代わりになるのも魅力です。

小上がり和室2

こちらはリビングの一角に設けた畳コーナー。

そのまま広いLDKとすることもできましたが、あえて和室にしています。

引き戸で仕切ることで、個室として使えますし、掘り炬燵に座ってお茶を愉しめば、リビングで椅子やソファでくつろぐのとはまた違った、落ち着いた時間を過ごせますよね。

このプランでは、座った時の景色を楽しめるように、上下に窓を設けました。

普通に窓を計画すると、壁掛けTVの少し上くらいに来そうですが、そこだとお隣様の視線が気になったりします。

そこで足元と上部に設置して、足元の窓は庭木の緑を、上部の窓からは青空を眺められるようにしました。

小上がり収納

小上がり和室のもう一つの魅力、収納ですね。

低い位置にあるので使いにくそうなイメージがありますが、最近の引き出しは性能が上がりましたので出し入れスムーズ、力がいりませんので全く問題ありません。

一番左の引き出しがないスペースがありますね、このスペースはなんでしょう?

 

おわかりの方が多いと思いますが、ルンバをはじめとする、ロボット掃除機の基地です。

最近は設計段階から、ルンバなどロボット掃除機の基地をあらかじめ用意するケースが増えています。

 

このように下に収納も用意でき、ベンチにもなり、掘り炬燵もつくれちゃう小上がり和室。

『和室をつくるなら、他の選択肢あるの?』と思うくらい魅力的ですね。

でも、小上がりでない和室の魅力もあるんです。

フラット和室

右奥に和室がありますね。

リビングの延長にある通常の居室として使う和室です。

モダンな仕上がり

普通の生活として使う場合は、小上がりにするとデメリットも出てくるんです。

床が上っているということは、天井高が低くなるでしょ?

いつも座っているのであれば問題ないのですが、そうでなければやはり圧迫感があります。

狭ければそうでもないのですが、6帖分くらいの広さがあると余計に圧迫感を感じます。

また、小上がりは床下が空洞になるので踏み心地が気になるという方もいるでしょう。

収納スペースが十分にあれば、あえて増やす必要もないかもしれません。

 

フラット2

こちらは、4畳半ほどのリビングに設けた畳コーナー。

お子さんが小さい時には、お友達が遊びに来ることも多いかと思います。

子供たちが大勢集まった時などは、テーブルを2つつなげてお食事をとるなんてこともあるでしょう?

そんな時にフラットであれば、リビングと和室を同じスペースとして使えますが、小上がりだとそうはいかないですよね。

そんな時にもフラットな和室は便利なんです。

 

オレンジの床の間に茶の畳

赤ちゃんのオムツを替えたり、膝をついて子供たちと遊んだり、じゃれあったりするのにも最適です。

転んで落ちる心配もありません。

乾いた洗濯物を取り込んで、たたむ作業場としても使えますし、大の字になってお昼寝できるのもいいですね。

 

小上がりかフラットか。

二者択一のようですが、まだあります。

少しだけ小上がりな和室

中央の木のルーバーの奥、右手にある格子戸。

その向こうが和室です。

ほんの少しだけ上がっている和室。

高級割烹や旅館などの客間がそうであるように、一段上げています。

人がなかに居るときは、履物がリビング側を向いておかれるわけです。

想像すると雰囲気が出ますでしょ?

このように一段上げてあげると、格式が上がるんですね、木の格子戸も効いていますが。

本格的な和室をご希望の場合には、このようなご提案をします。

 

本格和室

書院造りを思わせるほどの本格的な和室を希望される方もいるかとは思いますが、多くの場合は半畳の琉球畳等を使いモダンなテイストを希望される場合が多いです。

 

今回は当社でご提案した和室の事例をご紹介いたしました。

昔のように、専用の客間を用意できるほどの広さを確保できないケースがほとんどです。

そんな時にリビングの一角に和室を用意ししておくことで、たまにいらっしゃるお客様の客間に早変わりするのが和室の利点です。

日々の暮らしの中で、異空間の役割も果たす和室。

特にお奨めするというわけではありませんが、『ありかなしか?』はご一考されるとよいと思います。

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