猛暑が続く中、各現場とも工事が進んでいます。
5月に古家解体の模様をご紹介しておりました、地下室地下車庫のある家@世田谷区。
ここまでの進捗状況をご紹介しておきましょう。
古家の解体が終了し、更地になった状態です。
これより、地耐力を調査するため、一旦この段階で第一次根切り終了です。
特殊自動車(ユンボ―)の足元中央だけ掘削し、その溝をまたいでいる状態です。
この穴の底が、地耐力が必要になる床の部分です。
その床部分にこの車の重みを順々にかけていき、十分な地耐力が出るか検査を行います。
その名の通り、載荷試験、荷重を載せる試験ですね。
充分な地耐力が得られました。
この地下車庫が載る部分は、地盤改良の必要がなくなりました。
さて、こちらは地下がない部分。
地上1階部分ですね。
地下室地下車庫のある家は、建築面積分まるまる地下があるというケースは多くありません。
一般的には、1階の面積より地下のある面積の方が小さくなります。
写真のように、地下を掘らずに基礎が来る部分もできるのです。
当然、コンクリートで造る地下部分よりも地耐力は大きくなくてよいのですが、上部が柔らかい土だったので、このままでは木造の重さが載る地耐力にもやや不足している状況でした。
そこで、表層改良で地耐力を高めます。
表層改良は、改良剤と土を混ぜて固め、必要な地耐力を得ようというものです。
杭を打ったり、奥深く穴を空けて行う柱状改良に比べると、それほど大ごとではありませんね。
混ぜ合わせて固めた土を転圧機で圧力をかけ、さらに固めます。
さて、その効果は?
スウエーデンサンディング試験で検査します。
無事、必要な地耐力が得られました。
さあ、今回のメイン、地下の掘削から山留工事が始まります。
赤い印にH鋼を打ち込み、ユンボ―で掘削しながら、矢板をはめていきます。
奥に見えるドリルで地面に穴を空け、H鋼を挿入していきます。
だいぶ進みました。
途中経過はこんな感じ。
実は結構な深さがあります。
グランドレベルから3メートル以上掘っています。
一気に掘ってしまうと人も上がれなくなてしまうので、傾斜をつけながら徐々に掘っていき、砕石も同時に設置していきます。
山留が完了しました。
こう見ると深さが伝わると思います。
縦に人が二人並ぶくらい。
転圧を行って、踏み固めます。
転圧後、防水シートで覆って、捨てコンを打設しています。
コンクリートが固まり次第、墨出しをして配筋を行います。
前回のブログでご紹介した通り、今回の現場は道路とグランドレベル=地面の高低差があまりなかったので、地下車庫に車を入れる際のアプローチに傾斜をつけて、高低差を確保します。
これより、地下のコンクリート打設工事が本格的に始まります。
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