昨年11月の下旬に、泉区の建築現場のアンカーボルトの写真をご紹介しました。
前回ご紹介した、基礎のコンクリート打設工事が完了した時の写真です。
赤い丸で囲った鉄の棒が、ホールダウンアンカーボルトです。
このアンカーボルトとホールダウン金物で、基礎とその上に乗る土台、さらに柱をしっかり固定するのです。
下から出てきているのがホールダウンアンカーボルトで、柱に取り付けられているのがホールダウン金物です。
アンカーボルトは、土台に空けられた穴を通って、その隣に立つ柱にこのように固定されます。
これで、基礎と土台と柱をしっかり固定しています。
以前から、構造計算の必要な住宅には接合金物の取り付けが義務付けられていたのですが、
構造計算が不要な2階建ての木造住宅には義務付けられていませんでした。
しかし、18年前の阪神大震災の際、大きな横揺れに揺さぶられた木造2階建て住宅の柱が
土台や梁から抜け、倒壊するケースが相次いだのです。
この地震では6000人以上の方がなくなられましたが、死因の8割が建物の倒壊による圧死でした。
早朝5時46分に発生したという事もあり、なくなった方の多くは1階で就寝していて、そのまま住宅の
下敷きになって圧死されたのです。
この時、倒壊しなかった建物には、ホールダウン金物が取り付けられていたケースが多かったのです。
このあまりにも大きな代償から、構造計算の不要な2階建ての住宅にも、ホールダウン金物の使用が
義務付けられました。
梁と柱の結合にも、アンカーボルトとホールダウン金物を使います。
柱と筋交いの固定には筋交いプレートを、床と柱の固定にはL字プレートを使っています。
この建物は構造計算を行っているので、その結果に基づいて一つ一つ接合する金物と設置個所が決まっています。
さあ、一年で最も寒い季節になりました。
現場は大変ですが、完成までもう少し。安全第一で工事を進めていきます。
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