昨年11月より工事が始まりました、ガレージハウス藤沢。
半年が経過し、そろそろ内装工事に入ろうか、というところまで進んでまいりました。
本日は断熱工事前後の模様をご紹介しましょう。
縦に走る太い柱が管柱、その間の細い柱が間柱です。
木造2階建ての場合は、1,2階を貫く通し柱がありますが、この建物は1階がRC造ですので、通し柱はありません。
管柱は、構造を支える柱で、間柱は構造を支えるものではなく、壁を設置する際に必要な下地です。
では、中央、横に2枚渡してある材は何でしょう?
はい、こちらは室内側に造作するキッチン収納の下地です。
この木にガッチリと固定します。
壁はこの状態で、断熱材を施工する準備完了です。
こちらは換気扇からの空気を外に追い出すダクト。
ダクトを通す際に壁に穴をあける必要がありますが、周囲をコーキングでしっかり穴埋めします。
穴埋めしないまま断熱材を施工してしまうと、スースーと外気が行き来してしまい、断熱材の効果が半減します。
これでダクトまわりも、断熱材の施工準備完了です。
最後は天井まわり。
真夏の屋根は、太陽の熱で70℃を超えることが珍しくありません。
そんなに熱せられたら、いくら断熱材を施工しても、家の中に熱が伝わってしまいます。
そこで必要なのが屋根の下に設ける通気層。
その通気層に空気を通し、熱を逃がします。
その通気層を確保する建材がアクエアーシルバー。屋根に取り付けて空間を確保しています。
壁の内部や軒裏から空気を取り込み、通気層の内部に通し、屋根の一番高いところ=棟から排出します。
シルバーとは、この裏側にアルミコーティングされていて遮熱の効果があることを示しています。
これで、壁、ダクトの隙間、天井、と断熱工事の準備が整いました。
というわけで、木造部分の断熱工事が終了しました。
断熱材は現場発泡のアクアフォーム。硬質ウレタンフォームです。
コンセントまわりなどの複雑な形状で施工しにくい場所でも隙間なくしっかり入り込んで断熱性能を高めてくれる優れものです。
断熱工事を終えると、気密性を高め、かつ湿気が壁内に行かないように気密シートで覆います。
先ほどのキッチンの下地が見えています。
隣のコンセントの周囲も隙間なく断熱材が施工されているのが見えるかと思います。
これで断熱材の施工が完了いたしました。
この後、石膏ボードを設置し、内装の仕上げへと工程は進みます。
こちらは階段を下りた1階の模様。
階段は鉄製の構造に、タモ材の踏板を取付けます。
写真はベニヤ。仮の姿です。
この段階で仕上げ材を施工して、傷がついたら大変なので。
こちらは1階と2階の境目。
左側は2階のテラス、右上の防水シートが見えるのが木造の2階部分です。
1階RC造に木造部分の載る基礎を設けて建てていますが、通常の基礎に比べて高さがありません。
そのため、強い風を伴う雨が降った時に、RC造の基礎と木造の土台の間に雨水が差し込む恐れがあります。
そこで、モルタル防水を行いました。
はっきりとしたグレーの部分がモルタル防水を行ったところです。
防水塗膜で雨水から家を守ります。
このように、心配があるところをぐるりと防水しています。
これより、外壁の取り付け工事に入ります。
先ほど屋根裏に壁から空気を送り込むという話が出ましたが、写真で見えている木=通気胴縁といいますが、外壁の内部にあたるこの木と木の間を空気が通り、屋根裏に送られます。
熱を逃がすだけでなく、壁内の湿気を逃がすという大切な機能も果たしています。
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