周知のとおり、緊急事態宣言、解除されました。
というわけで、建築相談室も再開したいと思っておりますが、新たに緊急事態宣言が出された8/2からの2か月間で、多くのお問い合わせをいただいております。
その間、ご来社いただくことをご遠慮いただいていたお客様のご予約が立て込んでおり、かなりお待たせしてしまうことがありそうです。
このような状況から、しばらくの間は引き続き、お電話やメールでやり取りも多用しながら、対応させていただくことになるかと思います。
あらかじめ、ご承知おきくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、工事が進んでおります「地下車庫のある家@川崎市」。
進捗状況をご覧いただきましょう。
まずはこちらの写真。
寝室内部を撮影したものです。
壁の内部に断熱材が入っているのが見えます。
この写真をご覧になって、「あれ?ちょっと違和感」と思った方は、鋭い感覚を持っていらっしゃると思います。
右手のドアのすぐ左にもドアがあるので、断熱材の向こう側は室内ということになります。
通常、断熱材は、内部と外部の仕切りの間にいれるので、室内を仕切る壁には入れません。
今回、室内を仕切る壁に断熱材を入れるのは防音を目的としているため。
断熱材の向こう側はトイレです。
深夜にご家族がトイレに立たれると、水流の音で目が覚めることがありますよね?
ほんのたまにの事であればあまり気にならないかもしれませんが、同じ時間帯に複数回となると、安眠を妨げることになりかねません。
それならば、いっそのこと防音仕様にした方が安心です。
さらにこの後、断熱材を遮音シートで覆います。
こちらの写真でご注目いただきたいのは、クローゼットの上部。
この下地は、以前にもご紹介したMクロスという建材を使っています。
通常の室内壁のクロスの下には、石膏ボードを使っており、釘やねじなどを直接打ち込むことができません。
手すりやエアコンなどを取り付ける際には、別途合板などの下地を設置する必要がありますが、このMクロスなら、直接取り付けることが可能です。
今回この位置にMクロスを取り付けたのは、プロジェクタースクリーンとスピーカーを設置して、寝室に居ながらホームシアターを楽しめる空間にするためです。
寝室にいる時間は主に暗い夜。
それだけに、寝室は映画館のような暗い空間をつくりやすく、プロジェクターとは相性がいいのです。
こちらはリビング。
右手の勝手口側がダイニングキッチン側、左手の掃き出し窓があるお部屋がリビング側です。
まず、注目していただきたいのは天井のお色味の違い。
同じ石膏ボードではあるのですが、キッチン側には防水性のある石膏ボードを使っています。
といっても、リビング側に使っても何ら問題ないので、掃き出しの窓の上にも使って、無駄が発生しないように最適化を図っています。
この写真でもう一つ、注目していただきたいのは、ダイニングキッチンとリビングの天井の境目にある凸部。
この仕切りは、このようにリビング側の間接照明になります。
この位置に間接照明を設置する理由は、どうしてもこの位置に間接照明を設置する必要があったから、というわけではありません。
今回のケースでは、設計上、ダイニングキッチンの天井高が、リビングに比べて5㎝ほど低くなります。
天井に5㎝の段差があるというのは、なんとも中途半端で、あまり美しいものではありません。
それならば、その段差を下がり壁のようにはっきりと下げてしまって、間接照明を仕込み、リビングとダイニングキッチンを視覚的に分けてしまった方が美しいと判断しました。
さらに、上の写真、中央の壁に磁石の下地が埋め込まれています。
寄るとこんな感じ。
以前に他の現場でもご紹介いたしましたが、壁面の下地素材つなぎ目のひび割れを防ぐのがこのファイバーテープです。
地震などでヒビが入りやすい塗り壁の時によく用いますが、今回はクロスです。
クロスでも、素材が異なるつなぎ目は影響を受けやすいので、緩衝材の役割を果たすテープを貼っています。
やさしい問題です。
この白い型枠のような木は何でしょう?
これは難しくありませんね、階段です。
踏板を支えるささら桁といわれる部材です。
中央に壁が設置され、回り階段になります。
裏から見るとこんな感じ。
踏板が載っているササラの余白部分には黒い樹脂の部材を入れています。
外観も足場が撤去されました。
あと1か月ほどで完成を予定しております。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。
神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062