昨年の6月に初めて当ブログでご紹介させていただいた海を望む地下車庫のある家@鎌倉市。
無事完成し、昨日撮影に行ってまいりました。
いつものように、建築実例ではあまり触れない部分をこの場でご紹介してまいりましょう。
まずは復習から。
完成予想の模型です。
前面道路が東(右)から西(左)に下がって、少々坂になっています。
ガレージは、道路よりも少し下がっています。
こちら実物のガレージ。
道路から下がっているガレージの場合、通常は何かが必要になりますが、当物件にはありません。
何かわかりますでしょうか?
はい、それは雨水を排水するための排水口です。
こちらは昨年竣工した地下車庫のある家@川崎市。
高さを確保するために、道路よりガレージを下げています。
そのままだと、雨水がガレージに入ってしまうので、シャッターの前あたりに排水口を設けています。
このように、雨水の流れをコントロールする必要があるのですが、今回は、
東から西へ傾斜しているため、向かって右側は雨水がガレージに向かうものの、途中から西側に向かって流れます。
今回は都合よく、前面道路の勾配を利用できましたので、このようにシンプルに仕上げることができました。
さてもう一度模型のご紹介。
ここで注目いていただきたいのは屋上です。
外観写真には、屋上が映らないので、模型でご紹介しています。
なぜ、屋上を設けたかというと、眺めがいいから。
ご紹介しましょう、こちら。
小さく見えているのが江の島です。
このように普通に撮影すると、残念ながら、こんなに小さく見えます。
本当はもっと近くに見えます。
どれくらいのイメージかというと、
これくらい。笠木が手前に見えているので、リアルさが伝わるのではないでしょうか?
この臨場感で、左手には水平線と三浦半島が、晴れた日には、江の島の奥の方に富士山がはっきり見えます。
この眺望を手に入れるためのルーフバルコニーです。
さて、こちらが生活の質を左右するサニタリールーム。
洗面化粧台の上にハイサイドサッシを据えて、とても明るい空間です。
こちら反対側から見たところ。右奥の扉は浴室、左手前は、洗濯機。
では、右手前のガラス戸の先は何でしょう?
はい、正解はドライルームです。
天井に物干しを2本、床にスタンドを置けば十分でしょう。
これで、天候や時間に左右されず、洗濯ができます。
自分の都合に合わせて洗濯ができるというのは、実はとても快適です。
最近の衣類乾燥機能付きの除湿器はとても優秀で、パワフルになっています。
「でも、溜まった水を捨てるのが手間なのよね」
パワフルになった分、水がたまるのも早い。だからすぐいっぱいになっちゃって、捨てるのが大変。
そのお悩みを解決するのがこちら。
排水口を設置して、除湿器から直接排水するのです。
これで、金輪際、自分の手を使って水を捨てる必要がありません。
水を捨てた経験がある人ならお解りいただけると思います、この便利さが。
ただし、排水口に直接つなげるタイプの除湿器を買わないと使えませんので、くれぐれもお間違えのないように。
住宅設備もちらりとご紹介しておきましょう。
まずはリビングのトイレ。
LIXILのサティス。
マットなブラックが美しい。
こちらは1階トイレの手洗い。
モスグレーの個性的な壁面タイルが印象的で、お色味を合わせた
こちらもLIXILサティス。
ノーブルグレーです。
1階と2階、統一感を保ちながら、お色味で雰囲気を変えています。
続きましてキッチン。
ペニンシュラ型キッチンはキッチンハウスのセミオーダーキッチンです。
重厚感のある深いお色味の「フォルテべトン」と、床、天井の無垢の木の相性がとてもいい感じですね。
最後は、ロールスクリーン。
パッと見、なんてことないように見えるかもしれませんが、なかなかの優れもの。
立体的に開いているこの状態、
役割としてはレースのカーテンです。
光を通して、水平線も緩やかに見えます。
この立体を閉じると、3枚の生地が重なり合って、視線をシャットアウトします。
通常のカーテンの役割になります。
開放するときには、きれいにたたまれ、通常のロールスクリーンと同じように巻かれます。
このロールスクリーンのポイントは、ローラーパイプが1本で済むということ。
2本分の厚みを窓際に取るのは、ちょっと嫌ですよね。
そんなお施主様のお悩みを解決した優れモノでした。
全貌は近日公開いたします。
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