前回上棟までの工事をご紹介した、医院併用住宅@横浜市港南区。
内装工事に入りました。
1階医院部分の内装は、RC造の躯体に断熱材を施工し、その内側に軽量鉄骨の骨組みを組み立て、室内空間を築いていきます。
天井裏に仕組まれたダクトはロスナイ。
ロスナイとは、熱交換をする換気システムです。
1つのロスナイで、給気と排気を強制的に行い、その出し入れの際に、ロスナイエレメントというフィルターを通すことで、熱交換を行います。
例えば、冬。
排気するときにエレメントに室内の熱を蓄えさせ、外の空気を給気するときに、その熱と湿気を室内に取り込んで熱のロスをナイものにします。
コロナ禍、換気をしなければいけない状況が続いています。
給気も排気も機械で行う換気扇なら安心ですし、夏の暑さ冬の寒さを直接取り込むこともなく快適な空間を保てます。
気分の優れない患者さんに優しい機器だと思います。
50年以上前に開発された商品ですが、環境問題に加え、コロナによる感染症が深刻な今、まさに求められている熱交換形換気機器と言えるでしょう。
こちらは床の配管です。
今回は、通常の給排水、電気、ガスに加え、エアーも通るので、多数の配管が行き交う予定です。
こちらは2階住居の床。
このフローリング、いいお色味でしょ?
さて、この木、何の木でしょう?
これわかったらすごい。
正解は、世界三大銘木に数えられるマホガニー。
硬くて軽く、ギターやピアノなどの楽器の素材としても使われています。
もう一つの銘木として知られる、ウォールナット。
渋さではウォールナットが勝ると思いますが、鮮やかさではマホガニーが上。
見た目にテンションが上がる素材だと思います。
マホガニーの床は、少なくともここ10年では初めての床材。
完成が楽しみです。
さて、話は変わり、次は屋根です。
右から、養生シート、雨どいがあって屋根がはじまります。
そして、中央下部に金具で支えられた仕切りがあるの、お判りいただけると思います。
これが今回新たに設置した2つ目の雪止め。
本来はそれよりも上にあるL字型の雪止めだけを取り付けるのですが、この屋根の下にはコインパーキングがあって、距離が近いことから、ダブルで設置することになりました。
大雪の日に、大量の雪が落ちたら、ご迷惑をおかけする可能性がありますよね。
何事も備えあれば憂いなし。
トラブルが起きてからでは遅いので、この段階で対処します。
ダブルの雪止めの上に見えていたのは太陽光パネル。
ほぼ真南にいい角度で設置できました。
たっぷり発電してもらいましょう。
その上、壁の付け根に換気口があります。
今回のお住まい、引いてみるとこんな感じ。
屋根勾配の始まる位置が南と北で違うので、南側の屋根の付け根が壁から始まります。
壁の内部には、
このような通気胴縁があって、夏の熱や湿気を通し、屋根の通気スペーサーを通って、一番高いところから吐き出されます。
壁にぶつかってしまっても、その手前に通気口を設けることで、滞りのないようにしています。
反対側の屋根は、
通常通りの棟換気が設置してあります。
躯体と外壁の間に通気層を設け、熱や湿気が留まるのを防ぐ外壁通気工法は、家を長持ちさせるうえで欠かせないしくみです。
さて、工事はいよいよ室内の仕上げに入ります。
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