前回、1階の配筋工事がスタートしたところまでご紹介したRCの家@逗子。
その続きからご紹介しましょう。
中央に、鉄筋の束が見えます。
こちらが柱の骨組みです。
その右に見えるのが壁の配筋です。
その手前の円柱形の棒が、足場を支える単管パイプ。
ではその左に見える板は何でしょう?
これは耐震スリットと言いまして、柱と壁のコンクリートの繋ぎ目に挟み、縁を切る役目をしています。
コンクリート構造体すべてをがちがちに固めてしまうと、大きな地震があった際に、損傷が大きくなるのであえて隙間をつくっておくのです。
1階の壁は、配筋と型枠の設置が終わり、ご覧のようにサポートでしっかりと支えます。
アールの曲面を覆う型枠です。
下の入隅に角材の目地棒を設置して凸部を形作ります。
よく見ると角材を曲げて継ぎ足しているのがわかると思います。これくらい太い目地棒なら大丈夫ですが、これより細い目地棒だと折れてしまう可能性があります。
そんな時にのために、その下の黒くて細い目地棒はゴム製で、折れないようになっています。
1階部分の型枠設置が完了し、1階天井と2階床の配筋にかかります。
かなりの重量があるので、レッカー車の力を借りて配筋を運びます。
配筋中の写真ですが、あちらこちらに背の低い、柵のような型枠があるのわかりますか?
これは配筋の高さ=床の高さが違うため、コンクリートを打設した際に、生コンが高いところから低いところに流れ出てしまうのを防ぐために設置しています。
構造的には棚田のようなイメージです。
天井の高さは用途によって変わる場合が多く、主にリビングは高く、水まわりや居室はそれよりも低くなる場合が多いです。
今回も1階の天井は、5種類ほどの高さに分かれています。
中央の職人さんが持っている太いパイプから生コンクリートが噴出して、左の方が持っているのがバイブレーター。
生コンが隙間なく配筋に入り込むのをサポートしています。
広い床面はトンボで、細かいところはコテで。
2階の床部分をきれいにならします。
1階壁面の打設工事からしばらく時間が経過して、いい感じに固まりました。
次は2階部分の柱と壁の配筋にかかります。
写真、上下の中央に黄色の糸が張ってあるの、わかりますか?
位置を確定するための水糸と呼ばれるものです。
とは言っても、2階部分の床までコンクリートの打設は終わっているし、2階の配筋もはじまっているのにねえ。
この水糸は、建物の位置を決めるためのものではなく、この後に設置する型枠の位置を決めるために張っています。
コンクリートを打設した床面は、さすがに設計通り寸分の狂いもなくフラットに仕上げるのは難しいのです。
なので、型枠を設置する際には、床面に敷桟(しきさん)という板を敷いて、調整しながら正確な高さを出して、型枠を設置します。
その高さを正確に見定めるために必要なのが先ほどの水糸でした。
敷桟の調整を終え、型枠の設置に入りました。
梅雨明けの後、戻り梅雨に悩まされましたが、いよいよ本格的な夏の到来を感じます。
感染防止と熱中症にケアしながら、粛々と1つ1つ丁寧に進めてまいります。
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