建築ブログ

05.23 | RC造, 賃貸併用・事業用建物

事業用賃貸マンション（RC造）＠鎌倉市〜完成間近

歴史ある街並みらしく、セブンイレブンもちょっと趣きが異なります。

コンクリート打ちっぱなしの太い輪郭、内部の外壁には、一枚一枚表情の違うタイルをあしらいました。

縦のセンターに設けたルーバーがアクセントになっています。

コンクリートの内側に、3段の段差をつけて、シンプルな形状ながら、深みのあるデザインに仕上がっているとおもいます。

中央のルーバーは角部屋の窓を覆い、内部の様子が全くわかりませんが、お部屋からは、

鎌倉の緑をルーバー越しに眺めることができます。

このルーバーは意匠性を高めつつ、近くから見ると先を見通せる一方、遠くからはよく見えず目隠しになる、とか、強い日差しを遮ってくれる、といった実用性も兼ね備えています。

このルーバー、このように廊下にも使っています。

一部の高級マンションには、室内廊下を採用しているケースが多いですよね。

「ホテルライクな暮らし」は憧れるところですが、室内廊下はずっと照明をつけっぱなしにする必要があったり、実は圧迫感があったり、換気もしなければいけないなど、必要に迫られることが多いのです。

でもこのようにルーバーで外側を仕切れば、まるでリゾートホテルの室内廊下を歩いているような優雅な気分を味わえる上、日中は照明要らずで、風も通るし、圧迫感もありません。

外からの視線も気にならないので、とっても良いのです。

階段室は、コンクリートの打ちっぱなしで仕上げました。

人感センサーで点灯・消灯する照明を採用していますが、無骨なコンクリートの打ちっぱなしにあたる光のグラデーションがクールです。

安全面では、各居室にはホームセキュリティーサービスも導入しました。

外出時に不審者が侵入したときにはもちろん、在宅時に押し売りが来た時や、急な病気が発症したときには、非常ボタンを押せば、ガードマンが急行してくれます。

物騒な事件が多発していますので、こういうシステムが導入されていると安心です。

前面道路から引いてみたところ。

奥にもう一棟、建築が進んでいます。

完成が近づきましたら、またこの場でご紹介したいと思います。