Loading...

建築ブログ

05.02 | 未分類

本堂の建築@横浜市旭区~外構工事、内装仕上げへ

昨年夏より、工事が始まった本堂の建築。

ようやく完成が近づいてまいりました。

正面から

屋根の両端が跳ね上がり、躍動感があります。

銅板が渋い色に変色していっているのにも重みを感じます。

さらに磨きをかけるために、これより高さを出す工事に入ります。

根伐り

右手のユンボの下、アスファルトの部分は駐車場。

この駐車場と本堂の間のスペースを掘ります。

型枠設置

その両脇にコンクリートの壁を造ります。

腰高壁完成

左右をコンクリートの壁で仕切られた中央部分をさらに掘ります。

砕石敷から転圧へ

本堂正面に堀ができました。

左手はスロープ、右手は花壇になるので、右側だけ正面も壁で仕切られています。

型枠設置

中央に参拝者が通る、階段を造ります。

このあと、配筋工事を行い、

コンクリート打設

打設が完了しました。

コンクリートの硬化期間を経て、仕上げへ。

仕上げ材

仕上げ材は御影石です。

写真の目が粗い石は、足で踏む踏み面に使います。

雨が降ったときに滑らないように、ジェットバーナー仕上げという、その名の通り加熱用バーナーで表面を焼いて滑り止め効果を発揮するものです。

御影石設置の様子

縦に組まれている、蹴上げ部分は、見た目に美しい漆黒。

本磨き仕上げという仕上げ方で、砥石で研磨したあと、布で磨き上げ、艶を出しています。

元の素材は同じでも、仕上げ方により、こんなにも異なります。

施工は、クラックが入らないように、打設したコンクリートの上に水分量の少ないバサモルタルを敷き、セメントペーストで貼り付けます。

完成

というわけで完成しました。

もともと駐車場から本堂まではフラットな道のり。

でも、やはり本堂は下から見上げ、階段を上って罷り入るのがいいですよね。

写真のように引いたところから見ると、階段の蹴上げに貼った漆黒の御影石が映え、大きく反りあがった大屋根と相まって、威厳が高まります。

そのような観点から、外構部分もこのように堀を造って、高さを出し、意匠性を高める造作を行いました。

内部へ

さて、それでは内部へ。

出入口の引き戸は趣のある木製の障子です。

最終的にはガラス障子となりますが、この段階では養生のため、ベニヤをはめています。

本堂内部

内部も、欄間も含め、構造部分は仕上がりました。

これより、内装に着手します。

壁と一部の天井は、漆喰の塗りで仕上げるので、通常の石膏ボードではなく、塗り壁用の下地材、ラスボードを使っています。

この後、漆喰を付着させるための下地材を塗るのですが、平面だと付着しにくいので、ラスボードには小さな穴が開いています。

下地塗り

職人さんの右にある欄間の柱を境に、右が塗る前、左が塗った後です。

右側の方にはうっすらと穴が開いているのがおわかりいただけると思います。

漆喰塗り

下塗りを終え、本塗りへ。

右手にコテ、左手には照明をもって、光を当てながら天井に塗っています。

漆喰の仕上げ方には、コテ波仕上げに代表されるパターン仕上げと、滑らかに仕上げるフラット仕上げがありますが、今回の仕上げ方はご想像の通りフラットに仕上げます。

誤魔化しのきかないフラット仕上げは、このように光を当てて、均一に仕上げていく、熟練の技が必要な作業です。

漆喰塗り完成

壁面と、欄間奥に見える天井の一部に、漆喰塗りが完成しました。

気になる天井はというと、

完成

ゴールドのクロスで仕上げました。

床の養生も撤去し、先に見たのと同じ、御影石のタイルが現れています。

手前側=外陣がジェットバーナー仕上げ、奥の内陣=本磨き仕上げです。

欄間障子も入り、カタチになってまいりました。

階段室

こちらは、駐車場と本堂をつなぐ階段の様子。

コンクリート造で完成した構造部分をモルタルで仕上げています。

コンクリートそのままですと、表面が粗い状態ですので。

仕上げ中

上部のクロスやガラスブロックなど、足場が必要なところの施工が終り、足場を解体した状態で仕上げに入ります。

モルタルによる仕上げが終ると、

手すり設置

養生を行い、手すりを設置しました。

グルリとまわる階段ですので、既製品はありません。

現場で溶接を行い、設置しています。

この後、着色へ。

塗装

お色味は赤で。

「えっ?赤なんだ⁉」と意外に思われる方も多いことでしょう。

「黒とかダークグレーとか、渋めの色かと思った」、と。

完成

完成してみると、明るく白いベースカラーに、ガラスブロックの赤が差し色になっていて、素敵な空間に仕上げっていると思います。

トーンをあわせた手すりも一役買ってますよね。

これが地味な色だと、ちょっと無粋になりそうです。

 

今月の中旬に、建物自体は完成を予定しております。

ただし、外構を含めた全体像や、仏具も含めた本堂としての完成を見るのはもう少し先になりそうです。

神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。

株式会社奥建設
奥建築設計事務所
0120-03-4836

神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062