8月の上旬に「新しい家づくりの始まり」ご紹介したお住まいの工事がスタートしました。
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もう2か月ほど前になるので、簡単に振り返っておきましょう。
左手が前面道路です。
道路と建築予定地が尾根のように高く、道路側も裏手も下がっている土地なので、日当たり抜群。
道路側には、丹沢系の山並みとその奥に富士山が見える絶好の眺望。
せっかくの眺望ですので、2階に浴室を設け、湯船につかりながら雄大な景色を堪能できるレイアウトにしています。
裏側の模型はこちら。
道路側から見ると2層ですが、裏手を見ると3層に。
既にご紹介した通り、東側が傾斜地部分のある法地になっています。
既存のままだと、建物を支えるための杭工事などが必要ですが、現在のグランドレベルから2~3mほど掘れば、固い地盤になります。
それなら、ただ建物を支えるためだけの杭工事にかかる費用を地下室を造ることに回すことで、延べ床面積を増やした方がいい。
そうすれば、比較的固い地盤の上に広い床面の地下室を造ることになるので、重心の低い安定した建物になるだろう、とご判断いただきました。
さて、いよいよ工事に入ります。
こちらが、建物裏側の擁壁で支えられた法地=傾斜部分。
まずはこちらから着手します。
土を掘り起こし、擁壁を解体。
解体する際は、粉塵や破片などが飛び散る可能性があるので、仮設の養生シートで覆い、水をかけて、飛散防止に努めます。
既存の擁壁、撤去完了です。
次は、山留工事の準備に入ります。
地下室を造るためには、山留工事が必須です。
まずは、矢板を挟むためのH鋼を打ち込むため、アースオーガーといわれる掘削ドリルで穴をあけます。
左手に見えるのが搬入されたH鋼。
そのH鋼と、アースオーガーで作業をしているちょうど中間くらいにビニールの紐が埋められています。
これがH鋼を埋め込むポイントの目印です。
敷地に余裕があるので、道路から適当な距離をとっています。
およそ1m間隔くらいでどんどん穴をあけていきます。
これだけ掘削をすれば、
当然のことながら、残土がでます。
ユンボで邪魔にならないところへ寄せながら作業を進めていきます。
このあと、H鋼を埋め、矢板をはめ込み、山留をつくっていきます。
こんな感じに。
手前が道路側、奥が先にご紹介した既存の擁壁を壊した部分。
最終的には地下室から外に出られるテラスのようなスペースになります。
全体像はこんな感じ。
H鋼により、地下室の枠ができたので、掘り進んで矢板をはさみ、深さ約4mほどの地下を形作ってきます。
この地下部分の広さは約75平方メートル。
一般的な3LDK、ファミリータイプのマンションくらいの広さがあります。
「いくらくらいするんだろう?」
手元のスマホで横浜市のマンション相場をざっと確認すると、築10年70㎡で4980万円、横浜市青葉区だと5480万円!
一戸建ての場合、高さの制限があるため、安易に上に建てることができませんが、地下は容積率緩和措置があるため、今回のようなプランが可能です。
特に、今回の立地は、道路の反対側が抜けているので、マンションの中住戸に近い条件での増床が可能となりました。
高い価値のあるお建て替えになると思います。
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