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建築ブログ

02.03 | RC造, 地下室

地下室のあるRC造の家@横浜市青葉区~コンクリート打設工事終了まで

本日、立春です。

暦の上では春になりましたが、今週は寒波の影響で、最低気温が0℃未満となる冬日が続く地域もあるようです。

気合を入れてまいりましょう。

さて、昨年末に2階の床までのコンクリート打設工事を終えた地下室のあるRC造の家@横浜市青葉区の進捗状況をご紹介しましょう。

屋根部分

2階の壁の配筋を終え、屋根の型枠を設置したところ。

ご覧の通り、両サイドに勾配がある切妻屋根の形状です。

模型で確認しておくと、こんな感じ。

南東側

RC住宅の場合、屋根形状がフラットな陸屋根といわれる屋根を選ばれるケースも多いのですが、今回は住宅らしさがより表現できる切妻の屋根を採用しています。

完成した過去の事例をご紹介すると、こんな感じ。

Un Mathias,Deux Mathias

木造住宅では一般的ですが、RC造のビルやマンションでは陸屋根が主流。

切妻屋根を選択すると、住宅らしさが増すと思います。

ちなみにこちらは、陸屋根のRC住宅(外断熱)。

陸屋根

フラットな屋根形状ですと、手すりを付けて屋上として利用できるというメリットがあります。

こちらの事例では、縦長の敷地条件の課題を解消して、効果的に活用いただくため、

コの字型のコートハウスとしました。

1階に中庭、その上に写真に見えている光を通すバルコニーを造り、光を採りこんでいます。

太陽光発電システムを搭載する際も、陸屋根の方が有利となるケースが多いといえるでしょう。

屋根の形状は、土地の条件を踏まえ、何を重視するかにより、決まってくるかと思います。

 

さて、現場の進捗に戻りましょう。

屋根勾配

屋根の配筋は、全体を支える棟と梁部分の骨組みから。

梁配筋

型枠の溝状になっている部分に配筋を行います。

その太さ、45㎝×55㎝。

新聞1面が、約40㎝×約55㎝ですので、その太さをご想像いただけると思います。

妻側を見ると、

ケラバ

棟の厚みがよくわかりますね。

ちなみに、この正面から三角の山に見える部分を「けらば」といいます。

由来は「おけら」という、バッタの仲間の昆虫が、短い羽を伸ばした形状に似ているから、なんだそうです。

屋根勾配への配筋完了

主要な骨組み部分から、こう配屋根の配筋も完了しました。

勾配部分

南側は、切妻屋根でしたが、反対の北側は、妻側を斜めにカットした寄棟屋根の形状です。

1枚前の写真にもありましたが、棟や梁の頂点と、こう配屋根の傾斜に沿って、普段の配筋にはあまり見られない鉄製の棒が配置されています。

アングルという建材ですが、この後、コンクリートを打設する際に重要な役割を果たします。

雨樋

屋根のコーナーには雨水を集める集水器を設置する場所を設けています。

緑の配管を通して、排水します。

この配管は、コンクリートの内部に全てが埋め込まれるわけではなく、一部のみコンクリートの内部を通し、外観の意匠の邪魔にならないようにしています。

表から見ると隠れているけれど、裏や横から見ると見える、といった感じです。

コンクリート打設スタート

いよいよコンクリートの打設が始まりました。

まずは軒先部分を安定させてから、全体に打設を行います。

傾斜部

フラットな形状の陸屋根に比べ、こう配のある屋根は、平坦に仕上げるのが難しい。

そこで重要な役割を果たすのが先にご紹介した鉄製のアングルという部材です。

棟から軒に走らせたアングル。

これがないと、テントを張った時の中央部のように、窪みが出来たり、そうならないように厚みを増そうとすると、膨らんでしまったりと、とにかく平たく仕上げるのが難しいのです。

このアングルがあれば、高さの基準を得ることが出来て、傾斜に沿った歪みのない面に仕上げることが出来るのです。

あと、もう少し

水を含んだ生コンクリートは、液体ほどではないものの、重力に従い下に向かいます。傾斜があるので、足場も悪い。

時間も手間もかかります。

じっくりじっくり、丁寧に打設を行い、

完成

夕方には完成。

アングルの跡がうっすらと見えますね。

これなくして、これだけの広さの勾配屋根を、歪みなく仕上げるのは困難であることがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

これで、構造躯体のコンクリート打設工事が終了。

これより、サッシの設置や、断熱材の施工に進みます。

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