地下室地下車庫のある家に適した、北向きの角地に立地する現場です。
模型を再確認しておくと、この通り。
前回までに、基礎のコンクリート打設工事を終え、地下の配筋工事に入っています。
だんだんと、建物の形状が出来上がっていることをおわかりいただけると思います。
地下の壁を構成する配筋を終え、これより、地下の天井=1階の床の配筋を行います。
配筋前の型枠が設置されたところ。
この後配筋が行われ、コンクリートの打設が行われます。
この型枠のお写真、次の工程を終えるとこんな感じ。
何が変わったかおわかりになりますでしょうか?
そうです、1つ前の写真は、型枠の境い目にうっすらラインが見えていましたが、それとは違うラインが増えました。
明示すると、こちら。
もう少しありますが、わかりやすい部分だけを白く描いてみました。
このあと、配筋を行うにあたり、コンクリート内部に埋め込む配管を収める必要があります。
何も目印がないと、位置決めが大変な手間になります。
そこで、基礎の配筋を行う前に捨てコンクリートに行う墨出しと同じような作業をこの型枠に行っています。
墨出しが行われた後の型枠の上に配筋を行いました。
白い〇で囲った部分、コンクリートの被り厚を確保するスペーサーの後ろになにやら黒いものが見えるのがお分かりいただけるでしょうか?
こちらは地下車庫の上にあたりますが、電動シャッターのモーターを動かす電源を供給する配線が仕込んであります。
このような位置決めに、先にご紹介した墨出しが必要なのです。
配筋及び、その内部に仕込む配線の準備が整い、地下1階のコンクリート打設工事を行っています。
十分な養生期間を経て、木造部分が載る基礎の立ち上がりを打設しました。
この上に、基礎パッキンを挟んで土台が載るわけですが、コンクリートを打設しただけだと、上端が平滑にならないので、
仕上げに、シャビーなレベラーという建材を流し込み、滑らかに仕上げました。
これで、微妙な不陸や傾きを解消し、ガッチリと安定した土台を築けます。
地下部分の外側を覆う型枠が解体されました。
天井を支える単管パイプは、なおそのままをキープします。
この日はあいにくの雨。
ですが、立ち上がりが滑らかに仕上がっているのがおわかりいただけると思います。
数日の経過とともに、すっかり乾燥した土間コンクリートの上に排水用の塩ビ管を設置しました。
手前の塩ビ管から向こう側に直進して、左に曲がってスムーズに排水されるように、設置金具や配管のサイズなどを工夫して勾配を付けているのがおわかりいただけると思います。
配管の設置がおわり、土台の設置が完了、
その隙間に断熱材をはめ込み、床下からの冷気をシャットアウトします。
床の断熱材は、フクビ化学工業のフェノバボード。
業界最高クラスの性能を誇り、施工しやすく、耐久性、防火性能にも優れた断熱材です。
翌々日に控えた上棟を迎えるため、断熱材の施工を終えところで本日の業務は終了、でしたが、翌日の天気予報は雨。
前出の、基礎コンクリートは雨にぬれても乾きが早いので問題ないのですが、土台と断熱材は濡らしたくありません。
ということで、ビニールシートで覆い、雨に備えます。
無事に上棟の日がやってまいりました。
工事の安全と家内の反映を祈願する御幣を飾ります。
天井を覆っている野地板が見えますが、
家を雨水から守る最後の砦となるのがこのルーフィング。
下から重ねて貼っているので、これがあれば、原則、屋根の骨組みまで雨水が浸入することはありません。
ここで、もう一度模型を確認しておきましょう。
最初にご紹介した方角の反対側、南面から見たところ。
今回のお住まいは、屋根の傾斜が緩いのがおわかりいただけると思います。
なぜこのような写真を間に挟んだかというと、
右端に雪止め金具がついているのでお分かりいただけるかと思いますが、左が棟で右が軒先にあたり、雨が降ると左から右に川に沿うようにスムーズに流れます。
緩傾斜の屋根に横葺きを行うと、流れが滞ることを想像していただけると思います。
新築時にはそれほど気になりませんが、横葺きだと長く暮らす間に雨漏りのリスクも出てきます。
雨水は、家の寿命を短くする元凶なだけに、基本的なことではありますが、とても重要なことなのです。
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