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建築ブログ

10.31 | 木造

シャッターゲートで閉ざす家@横浜市鶴見区~内装工事へ

先月初旬に、着工の様子をご紹介した「シャッターゲートで閉ざす家」@横浜市鶴見区。

基礎のコンクリート打設工事を終えたところまでご紹介していました。

工事が進んでおります。

基礎の型枠を解体したところ。

この後、床で隠れてしまうのが惜しい程に美しく仕上っています。

立ち上がり部分から出ているアンカーボルト、短いものは土台とつなぎ、長いものは柱に接合するホールダウン金物とつなぎます。

こうなると見分けがつきませんが、コンクリートの立ち上がりの上に載っているのが土台、立ち上がりのない部分に渡してあるものを大引(おおびき)と言います。

大引の下には基礎の立ち上がりの代わりに、鋼製の束を置いて、床の荷重を支えます。

土台や大引で格子状に組まれた隙間に断熱材をはめ込み、床を造っていきます。

室内の床はそれでよいとして、玄関の土間部分は土台も大引も断熱材もないはず。

基礎のコンクリートのままだと、断熱されていないことになります。

さて、どうなっているかというと、

このように、基礎コンクリートの内側に断熱材を敷き詰め、この後、土間コンクリートを打設します。

ちなみに、左の奥の立ち上がりで囲われた部分が玄関ポーチで、玄関扉の外になるので、断熱工事は必要ありません。

これだけのスペースなので、ポンプ車は使わずに、ポーチ部分に置いてある緑色のシュートといわれる道具を使って打設を行います。

土台と大引と断熱材を、構造用合板で覆い、人が乗れる状態にして、いよいよ上棟に向け足場を組み、構造材を組み上げていきます。

これは、何をしているかというと、組み上げた柱を垂直に正し、その状態で仮筋交いを留める作業を行っています。

中央の柱に縛り付けてあるシルバーの長い工具を下げふりといい、垂直かどうかをチェックする工具です。

大工さんが斜めに渡しているシルバーの工具で垂直になるよう調整を行います。

この工具、突っ張り棒のように伸び縮みするので、床と梁に固定して、柱が垂直になるように微調整します。

垂直になったら、左上から右下に斜めに渡してある仮筋交いで固定します。

この一連の作業を屋起こしといいます。

無事に建前を完了、上棟式を行いました。

この後、壁には構造用面材を設置し、

屋根裏には通気層を確保するアクエアーシルバー、

壁を透湿・防水シートで覆い、通気胴縁を設置して、外壁通気工法の裏側の準備が整いました。

この通気層を設けることで、壁内部の湿気を外部に排出します。

壁内部に溜まった湿気による建物劣化を防ぎ、住宅の耐久性を高めるために欠かせない工法です。

外壁材は旭化成のヘーベルパワーボード。

耐久性、遮音性、防災性、防火性に優れた外壁材です。

さて、こちらは屋根の上。

屋根は、ガルバリウム鋼板で葺いています。

この工事は、先ほどの通気工法の最終出口となる、棟換気の工事を行っているところ。

この黄色いライン、気になりますね。

屋根の一部に差し色を取り入れているわけではありません。

なんだかわかりますか?

 

正解は、滑り止めマット。

今回の模型を再確認してみると、

住宅らしさが出る急こう配の屋根。

ガルバリウム鋼板は、勾配が急になると工具などが滑り落ちる危険があります。

滑り止めマットの下は磁石で、屋根に固定でき、表面はざらざらと強い摩擦で物が落ちないようになっています。

その視点で、前出の写真をご覧ください。

工具箱がしっかり止まっています。

さて、構造部分の工事がほぼ終了し、内部の工事に移ります。

この車両は、

アクアフォームという発泡断熱材を施工するために来ていただきました。

断熱材の施工を終え、気密シートで覆い、石膏ボードを貼っていきます。

こちらのキッチン周辺の天井仕上げ材は、英名ヘムロック=ツガです。

今回も、珪藻土を主成分とする、天然スタイル土壁を使った塗りで仕上げる部分もあり、仕上がりが楽しみです。

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