「地下車庫には換気扇をつけなくても大丈夫なのですか?」
と、あるお客様から、質問をいただきました。
よくある、地下車庫のある建売住宅や分譲地で、換気扇のついた地下車庫を見たことがないと。

おっしゃる通りですが、結論から申し上げると、地下車庫にも換気設備は必要です。
大きな理由は2つあります。
第一に、一酸化炭素を含んだ排気ガスなどの有毒ガスが、滞留しないようにするため。
換気設備のない地下車庫で、エンジンをつけっぱなしにすると、とても危険です。
毎年のように大雪で動けなくなった車中で、暖を取ろうとエンジンをつけっぱなしにして一酸化炭素中毒で亡くなる事故が発生しています。
それと同じような環境が地下車庫内部で発生してしまうことになります。
第二に湿気対策です。
特に、竣工からしばらくは、コンクリート自体に大量の水分が含まれているので、風通しをよくして、湿気を抜いてあげる必要があります。
とはいえ、土に囲まれた地下車庫内部、どうやって換気設備を設けるのか?
事例でご紹介しましょう。
まずはこちらから。

地下車庫の脇に、外から空気を取り込む給気口がついています。写真では右だけですが、左右それぞれについています。
この給気口から取り込んだ空気をどこから抜くか?

こちらのお住まいでは、ガレージ内部に階段があり、この階段が折り曲がる部分の天井に設置しています。
換気設備は、下から給気して、上から排気するのが効率的です。
下から取り入れ冷たい空気が、次第に温められて上昇気流となって上から抜けます。
汚れた空気は上に溜まりやすいので、上から抜くのが合理的なのです。
2つ目のケースは、ドライエリアをつくること。

こちらのケースでは、ドライエリアを地下室と地下車庫どちらにも面する位置に設けて、車庫内部の汚れた空気を排出しています。

右上の矢印の先についているのが換気扇。

最後は、室内階段もドライエリアもない場合。

このようなケースでは、ガレージの天井にダクト用の換気扇を設けて、1階から排気します。

当社がご依頼いただく地下車庫は、いわゆるガレージハウスと呼ばれるような、余裕のある地下車庫を造ることが多いです。
ガレージ内部で、愛車を愛でるための家づくりも少なくありません。
となると、ガレージ内部でエンジンをかけることも日常茶飯事でしょう。
当然、地下車庫内部の換気扇は必須となってくるのです。
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