建築ブログ

賃貸併用RC住宅

4階建て賃貸併用RC造住宅の工事が始まりました。

当社は、木造も、鉄骨造も、RC造も、その時の条件によって最適なものを使い分けるので、

賃貸併用住宅や、店舗併用住宅、事業用ビルディング等の工事も少なくありません。

着工前の現地

大きな道路に面した好立地です。

4階建てRC造と、規模が大きい建物なので、しっかりした基礎を造る必要があります。地面を掘って必要な空間を確保します。

この作業を『根切り』といいます。

根切り

掘削している奥の方に、H鋼の杭が打たれています。地面をこれほど深く掘りますとそのままにはしておけません。

杭と杭の間に、板をはめて土が崩れてこないようにします。この作業を『山留め』といいます。

プールができそうなくらいの空間になります。

根切り完了

左右に山留めの板が見えます。

この状態で捨てコンクリートを打設します。

コンクリート打設中

ドドドドッ～、音がしそうです。

打設完了

美しく仕上がりました。この写真で見ると、H鋼に挟まれた板が、山留めとしてしっかり効いている様子がわかります。

墨出し

さっきの生コンクリートが乾いた後の状態です。

実は、この捨てコン打設という作業は、強度を問うようなものではなく、この上に強靭な基礎を造るために必要な

『墨出し』のために行っています。『墨出し』とは、工事の進行に必要な線や寸法を書き出すことを言います。

昔は大工さんが墨つぼを使って墨で書いていたことから、墨出しといわれています。赤い線が引かれているでしょう？

ここに配筋して、コンクリート打設工事を行い、強靭な基礎をつくっていきます。

配筋中

凄い鉄筋の量です。どんどん配筋工事が進んでいきます。

竣工予定は来年の2月。コンクリートの打設に最適なタイミングを計りながら、しっかり造っていきます。