今朝がた、震度5弱の地震が千葉北東部でありました。
ここのところ、地震が相次いでいます。
政府の地震調査委員会が「この先30年で首都直下型地震が起きる確率は70%」と示したのは2014年。
いずれにしても、いつ起きてもおかしくない状況です。
その根拠になったのは、過去の地震発生履歴です。
大雑把にいうと、1703年の元禄地震から、1923年の関東大震災までの220年間に、関東のこの地域に8回直下型地震が起きたそうです。
平均すると27.5年に1回。
しかも、前半の110年は1回しか起きておらず、後半の110年に7回起きています。
1923年関東大震災が起きてから、そろそろ100年。
この間、阪神、東日本をはじめ、古くは鳥取、東南海、南海、三河、福井など多くの地震に見舞われていますが、関東地方で大地震は起きていませんよね。
これからいよいよ活動が激しい後半の100年に差し掛かることもあって、いつ起きてもおかしくないといわれているようです。
いつ起こるかわからない地震に対する備えは、いつか必ず起こることを前提に備えるしかないということです。
これから家づくりをお考えの方は、地震に対しての備えが納得できるものかどうか、他人任せにせずご自分で判断されることをお勧めいたします。
前置きが長くなりました。
工事が始まりました、「伊勢原の家」。
ご紹介してまいりましょう。
当社でご紹介する建築地としては珍しい、民家もまばらで緑が残る150坪の現地です。
草を刈るとこんな感じ。
宮崎駿のアニメのモデルになりそうな風景。
いい雰囲気です。
今回のお宅は木造なので、RC住宅のような地耐力は求められませんが、あまり強い地盤ではありませんでした。
これから必ず起こるであろう地震に備え、地盤強化を行います。
基礎の位置に15本分の穴をあけ、
H鋼を埋設します。
写真はスクリュー(オーガーといいます)で空けた穴に埋設したH鋼を、モンケンというハンマーで打ち込んでいるところです。
この重量感のあるおもりで上からH鋼をたたいて埋めます。
手前に1つ、H鋼の頭が見えていますね。
これが長辺に5本、短辺に3本計15本埋設されています。
このH鋼で基礎を支えます。
こちらのかわいい基礎は庇の柱を支える基礎です。
今回は、玄関側とその反対のバルコニー側にも柱のある庇が付きます。
砕石を踏み固めた後、防水シートを敷き捨てコンを打設しました。
コンクリート打設のための型枠を外枠から設置します。
基礎のスラブと立ち上がりになる配筋を行いました。
木造の基礎で使う鋼製の型枠は、事前に剥離剤を塗布します。
コンクリートが固まってから型枠を外す時にスムーズに作業が進むように準備します。
基礎コンクリートの打設が始まりました。
空気が入らないように丁寧に打設を行いながら、グランドを均す際のトンボのような道具で均していきます。
きれいに固まりました。
この後、建物の土台が載る基礎の立ち上がりを打設するための型枠を設置します。
中央やや左に突き出ている長い鉄筋のようなボルトが見えますね。
これはホールダウン金物と言って、基礎の立ち上がりに設置してそのままコンクリートの立ち上がりに埋め込まれ、土台に開けられた穴を通して柱と金具で緊結されます。
こんな感じ。
このように基礎と柱を、土台を通して金具で緊結します。
大きな地震が来ても安全・安心に、暮らしていただけると思います。
工事は続きます。
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