ほぼ1か月前、地下の配筋までお知らせした、『多層階二世帯住宅@横浜市鶴見区』。
工事が進んでおります。
早速ご紹介してまいりましょう。
配筋されている型枠内部に、空気が入らないようにコンクリートを流し込んでいきます。
打設が完了しました。
手前側、コンクリートの壁が多くなっているのが地下のあるほう、奥側の空間が広く間仕切りが少ないのが、地下がないほうです。
ちょうど足場の板がかかっている部分が階段室です。
型枠を解体して、その上に土台を設置しました。
基礎の立ち上がりの上に載っているのが土台です。
下部に基礎の立ち上がりがなく、束(つか)で支えられているのを大引(おおびき)といいます。
土台と大引で碁盤の目のようになった空間に断熱材を敷きこみます。
フェノバボードという断熱材です。
フェノバボードは、発砲させた樹脂の中の細かな気泡に断熱性の高いガスを閉じ込めた断熱材です。
薄くても低い熱伝導率を実現でき、施工もしやすいのが特徴です。
さて、少し飛びまして一気に上棟です。
すでに梅雨入りをしており、ここから屋根葺き工事まで済ませ、内部への水の侵入を防ぎます。
これは床にくぎを打ち付けている様子。
エアコンプレッサーを利用した釘打機です。
釘は15㎝スパンで打っていますが、これも構造計算により決められています。
ちなみに家一軒建てるのに使われる釘類は、釘打機のメーカーMAXによると、6万本だそう。
これを手で打っていたんじゃ、いつ完成するかわかりませんね。
ちなみにこのMAXの商品で、最も身近なモノはホッチキスの針だと思います。
そういわれてみると、打ち込むときの歯切れよさに何か共通するものを感じるのは私だけでしょうか?
というわけで無事に上棟しました。
注意深く見ると、1階と2階の間に見える横架材、右半分の方が厚みがありますね。
胴差(どうさし)といいます。
この位置には浴室が設置されるので、構造計算上このような形状になっています。
屋根葺き工事も始まりました。
屋根の頂上部分にうっすら空間があります。
真夏など、熱せられた屋根の熱が屋根の内側に設けられた通気層を通ってここから吐き出されます。
よく見ると、屋根を覆っている野地板の先端に取り付けられている建材があります。
手前から奥に伸びている板を広小舞、手前に左右に渡しているのが登淀です。
屋根を支える垂木のそりを抑えたり、野地板に雨水が染み込むのを防いだりする役割があります。
防水シートは下から、少しづつ重ねて設置して、雨が入り込まないようにします。
上から設置していくと、万が一雨水が染み込んだ場合、野地板まで水が入ってしまいます。
防水シートの設置が終わり、ガルバリウム鋼板の屋根材を設置しています。
先ほどの棟の隙間から吐き出される換気口付きの棟カバーが設置されました。
これで多少の雨に降られても大丈夫です。
例年ですと梅雨明けまであと10日ほど。
10月の完成に向け、工事は進みます。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。
神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062