建築ブログ
地下を活用した4層の家＠横浜市～鉄筋コンクリート打設工事
ひと月ちょっと前にご紹介した、地下を活用した4層の家＠横浜市。
前回は、根伐り、山留工事の後の防水工事の模様をお伝えいたしました。
いよいよ、鉄筋コンクリート打設工事に進みます。
基礎配筋スタート
まずは配筋の模様から。
20㎝ピッチで配筋が組まれています。
構造計算で導き出された設計通りに配筋を行っていることを証明する写真です。
その都度、記録写真として残します。
配筋中
一つ一つ、丁寧に配筋を行っていき、
配筋完了
基礎の配筋が組みあがりました。
床は10㎝間隔で縦横に鉄筋が走ります。
引いてみると、
引き
壮観ですね。
この頑丈な基礎配筋で4層の大きな建物を支えます。
スランプ試験
基礎配筋に打設する生コンクリートです。
こちらも構造計算で指定された固さのコンクリートを打設します。
コンクリートは水分が多すぎると、強度が落ちます。
かといって、少なすぎると配筋になかなか行き渡らず、施工精度が落ちる可能性があります。
使う場所によって最適なバランスが構造計算で決められていて、その固さであることを証明するために、このようなスランプ試験を行っています。
ベースコンクリート打設中
というわけでコンクリートの打設が始まりました。
隙間なく打設するように、しっかり丁寧に打設していきます。
完了
第一弾のコンクリート打設が完了しました。
続いて、地下部分の壁と天井の打設を行う第二段階に進みます。
壁配筋中
まずは壁の配筋から。
正面に3つの壁をつくる配筋がお判りいただけますでしょうか？
左の細い通路を仕切る壁。
これが玄関へのアプローチ、右側の広い間口を2分する壁が、地下車庫を2つに分ける壁です。
この壁、途中までしかありませんよね。
入口は2つに分けていますが、内側では仕切らず、広く開放的に使える設計です。
型枠設置
壁の配筋が終わり、型枠を設置していきます。
引いてみると、こんな感じ。
外側から
型枠が設置されると、形状が想像しやすくなると思います。
地下天井型枠設置
地下車庫の内部は、コンクリートを打設してしばらくの間、強度が出るまでこのような鉄パイプで天井の型枠を支えます。
上から見ると、この通り。
地上1階床配筋
配筋準備完了しました。
これより、地下車庫部分のコンクリート打設が始まります。
地下壁・天井コンクリート打設中
省略していますが、このコンクリートも先ほどご紹介したスランプ試験を行って、指定された強度であることを証明した上で打設しています。
完了
このようにご紹介するとあっという間ですが、実際には長い時間をかけ、内側の型枠をたたきながら、空気が入らないように慎重に埋めています。
コンクリートの工事が、『打設』といわれるゆえんです。
木造の基礎立ち上がり打設中
つづきまして、この上に建つ、3層分の木造住宅を載せる基礎の立ち上がりを、コンクリートでつくっています。
完了
これで、コンクリート打設工事の工程は終了しました。
4層の土台となる最も大事な地下の1層がまずはできました。
これより、木造の住宅部分に工事は進んで参ります。