前回、建物の解体までをご紹介した、地下室地下車庫のある家@横浜市港南区。
この状態から、
前回はここまででした。続報です。
新たに地下車庫を造りなおすため、既存の地下車庫も解体します。
建て替え後は地下の玄関から内階段を使って1階のリビングに通じますが、外階段を無くしてしまうとそれはそれで不便を感じることがあるもの。
既存の外階段は半分残して建て替えた後も使えるようにしておきます。
階段の一部に欠損が見られますが、この程度であれば最後にモルタルで仕上げれば全く問題ありません。
全部解体して階段を造りなおすとなると、段違いにコストも手間もかかってしまいますので。
解体した廃材は分別してリサイクルへ。
鉄筋はそのまま鉄の材料に、コンクリート片は砕石などに使います。
このあたりの手間は、これからの時代、惜しむわけにはまいりません。
さて解体が無事終了し、これより本格的な根伐りと山留工事に進みます。
まずはオーガーと言われるドリルで穴をあけ、
H鋼を埋めていきます。
ドリルと上からぶら下がっているH鋼が近いですね。
写真には写っていませんが、このドリルとH鋼を支えているアームは1つの重機が担っています。
ドリルはアームの先端に固定し、H鋼はワイヤーで吊っています。
1台で同時に2つの役割をこなしてくれれば、限られたスペースで迅速に作業が行えます。
何本ものH鋼を埋め込むので、いちいち取り替えていたら手間も時間も余計にかかってしまいますので。
H鋼を打ち込んだところで、上部の高さを揃え、横架材で頭をつなぎます。
左手側、まだまだ山が残っていますね。
上から見るとこんな感じ。
まずは重機を停めるスペースを確保して、山留の柱となるH鋼を設置しました。
この後、残りの根伐りを行いながら、矢板を順次挟み込み山留を行います。
いっぺんに掘り進めるよりも、段階的に行ったほうが作業効率が良いのです。
こちらは山留工事を進めている模様を、道路側から見たところ。
作業は奥の方から、手前に進めます。
左奥、凹んでいる部分は、将来、エレベーターも設置できるように確保している収納スペースです。
地下室地下車庫のある家は、多くの場合、3階建てのように3層の住宅になりますが、お年を召されても、エレベーターがあれば安心です。
山留工事を終え、地盤を安定させるため、砕石敷を行います。
砕石を敷き詰め、踏み固めました。
湿気が上がらないように防湿シートで覆います。
赤く見える目印は、この後行う捨てコンクリートを打設する際の、必要な厚みを示すものが仕込んであり、それを踏んでしまわないようにつけています。
捨てコンは地上部分から行っていきます。
誤って地下から行ってしまったりすると、地上の作業を行う時にズボズボと、地下部分を荒らしてしまうことになってしまいます。
ちなみに、捨てコンの作業は地上を終えた後、そのまま地下へ、と同じ日に行います。
別の日に行いますと、捨てコン打設作業の経費が倍近くになってしまいますので。
滑らかに仕上がりました。
毎度のことですが、美しい。
気持ちがいいです。
十分な養生期間を経て固まり、墨出しを行いました。
これより、ベースコンクリートの配筋から、地下のコンクリート打設工事に進んでまいります。
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