先月上旬に、山留工事、墨出しまでを終えた、地下室地下車庫のある家@横浜市港南区の続報です。
地下のコンクリート打設工事に向け、準備を進めています。
まずは基礎の配筋工事。
前面道路右端から撮った写真。
正面の、間口が広いほうが地下車庫部分で、左手の間口が狭く奥行きのある方が玄関ホールです。
その奥の角、凹んでいるのがお判りいただけるでしょうか?
寄ってみましょう。
H鋼に挟まれた矢板二本分、約2メートル四方のスペースがそれです。
新築時にはモノ入れとなりますが、将来、必要になったら家庭用エレベーターを設置できる準備をしておきます。
老齢期に入ってから、体が思うように動かなくなることを想像するのはなかなか難しい・・・。
でも歳を重ねれば、人は必ずその時を迎えます。
そうなってから、移動する際に一番きついのは階段です。
国民生活センターの調査によると、65歳以上の高齢者が住宅内で事故を起こす場所では、階段が居室に続いて2番目に多く、重大事故につながる転倒、転落事故に限って言うと、最も多いそうです。
将来の、その時をを想像して、このスペースをつくっておくと安心ですね。
何も準備をしないで、エレベーターをつけたい!と思っても、事実上不可能な場合が多いです。
基礎のコンクリート打設を行う前に壁側の断熱材を設置します。
この段階では、コンクリートが被る部分まで行います。
それより上は壁の配筋に合わせて行ったほうが、やりやすいですよね。
さあ、ベースコンクリートの打設が始まりました。
そのエレベータースペースから打設をスタートしています。
この写真は、反対側から撮影したもの、足元が将来のEVスペースです。
奥から手前に、玄関ホール側から進めていきます。
一部、生コンクリートが車庫側にも流れているのがわかります。
「いっそのこと、玄関ホールと車庫、同時に奥から打設したほうがいいのでは?」
と思うかもしれませんが、仕切りの配筋が障害になるので、作業がしにくいですよね。
多少、フレッシュコンクリートが車庫側に流れ出たとしても、十分な硬さのあるコンクリートですので、バイブレーターを使って時間をかけて打設を行えば、必要な高さをキープすることができます。
玄関ホールのあと、地下車庫部分の打設を完了しました。
あたりまえですが、きれいに仕上がっています。
必要な養生期間を経て、床のコンクリートが固まったら、壁の配筋工事に進みます。
この段階で、壁面の断熱材が設置されているのがお判りいただけると思います。
壁面の配筋を終え、型枠設置は内部から行います。
厳重な様相で、型枠設置、完了しました。
左手に階段を残しているのがお判りいただけると思います。
間口は狭いですが、室内階段を使いたくない時もままあるので、外階段もあると、いざという時に便利です。
上から見るとこんな感じ。
これより、地下の天井、1階の床の配筋を行います。
手前の下がっている白い部分は、地下のない部分です。
今回のお住まいは、奥行き約10mの建物のうち、道路側の、地下がある部分は2/3ほど。
残る1/3は、地下はなく、木造2階建てが建つことになります。
ここがその境目です。
地下のある部分とない部分の高低差は、約90㎝ほど。
今回の敷地は、道路との高低差が低いところでは2mを切ります。
通常、1層分の高さは3mほどですので、2mの高低差でそのまま地下を造ってしまうと、天井が低すぎます。
そういう場合は、地下を掘るか、1階部分を高くして必要な高さを確保します。
地盤面よりも、1メートルまでは高くすることが許されているので、今回は地下の天井を地盤面よりも気持ち高くしているというわけです。
それでは、この高低差はどう収めるか?
スキップフロアのように、1階に段差を設けることもできますが、今回はフラットに収めることにしました。
家の中央付近に段差があると、重いものを運んだりするときにも一苦労ですし、家具を置くときにも制約を受けます。
あまりにも広いスペースであれば、スペースを仕切ったり、アクセントをつけるために、段差を設けることもありますが、今回は1階部分の基礎を高基礎にすることでフラットに納めます。
というわけで、地下コンクリート造部分の配筋工事終了しました。
いよいよこれから、コンクリート打設工事に移ります。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。
神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062