RCを活用した、注文住宅の請負事業を主軸とする当社としては珍しいリフォーム工事のご依頼をいただきました。
一昨年から工事を始め、昨年の春にお引渡しを終えた新築の現場のお向かい様のご自宅です。
工事で何かとご不便、ご迷惑をお掛けしているうちに懇意にしていただき、「実は、うちのお風呂をリフォームしたいんだけど・・」とご縁をいただきました。
ビフォーの様子はこちら。
ちょっと驚きのサイズでしょ?
ぱっと見、新築時のスーパーエクセレントバスかと、見紛うほどに。
ま、よく見ると、
大きな窓枠など、それなりに傷んでいます。
壁面を解体すると、
湿気で朽ちていました。
洗面脱衣室、ランドリールームも含めたサニタリールーム全体を改修します。
広い浴室は、浴槽をダウンサイジングし、頻繁に使うシャワースペースを確保する計画です。
まずは解体していきます。
工事の間、生活することは可能ですが、当然、お風呂は使えなくなります。
近くにスーパー銭湯でもあればいいなあ、と心配していましたが、杞憂に終わりました。
お施主様がネット通販で見つけたシャワールーム。
工事の期間中、こちらをご利用いただきます。
簡易型トイレは工事現場の定番ですが、こんなシャワールームがあったとは。
恐れ入ります。
旧浴室は柱も含めて解体し、木工事からやり直します。
白いシートは雨をよけるために簡易的に貼っているものです。
ユニットバスとか、ドレッサーやトイレ、キッチン、給湯器などを交換する一般的な水廻り専門のリフォーム会社さんは、住宅設備を交換するのは得意ですが、このような木工事を伴うリフォームは、内容が全く異なるので不慣れなことが多いようです。
今回のような工事や、増築、改築など、大工仕事が必要な改修工事は、一般的な建築工事の実績がある工務店や建設会社に依頼する方が良いと思います。
こちらは工事が進んで、外から見たところ。
柱の外側を構造用合板で覆い、防水シートの上からラス網を設置しています。
こちらは浴室内部。
コーナーにあった大きな窓はガラスブロックに替わりました。
光が入りつつ、外から見られる心配もないので、安心です。
コーナーに囲ってあるスペースは浴槽が組付けられるスペースです。
浴室が広いので、小さく見えますが、一般的な浴槽としては十分な大きさがあります。
モルタルで床面を固め、
防水処理を行いました。
壁面も合板の上から防水シートを張り、ラス網を設置します。
壁面が仕上がりそれらしくなってまいりました。
ブロックで浴槽が収まるスペースを準備して、
完成。
光がガラスブロックを透過、屈折、反射することで、とても柔らかな明るさを演出します。
浴室全体の様子はこんな感じ
ガラスの壁で仕切っているので圧迫感がありません。
タイルを使い分けることで、緩やかにゾーニングしています。
2つのスリット窓の下のラインに沿って、上下のタイルの大きさに差をつけて変化をつけています。
白いタイルを多用していますが、大きさや形状を変えることで、全体に深みが出ています。
洗い場のブルーのタイルは1枚1枚のサイズも大きいので、しっかりと主張している印象です。
小さいタイルは、何枚かまとまっているものを設置するのですが、この床は1枚1枚設置するタイプ。
なかなか作業が大変なのですが、苦労した甲斐のある仕上がりです。
ランドリールームの壁面は、ナチュラルなグリーンで仕上げました。
新鮮でさわやかな印象です。
さて、問題。
乾燥機の上にある白いBOX、なんだかお解りになりますか?
世界の空調メーカー、ダイキンの除湿乾燥機、カライエです。
一般的な除湿器でも、除湿効果が高いのは多くの方が知るところ。
この商品の最大のポイントは水捨てが不要なこと。
一般的な除湿器は、水がいっぱいになると除湿ができず、運転が止まってしまいます。
いっぱいになった水は都度捨てなければなりません。
満タンになったタンクを外して水を捨てる時に、せっかく除湿した水をこぼしてしまい、残念な思いをした方も少なくないと思います。
このカライエは、湿った空気を採りこんだ際に、デシカントエレメントというフィルターに水分を吸着させて、湿度の高い空気としてそのまま外に排出します。
水分を取り除いた乾いた空気だけを室内に戻すのです。
捨てる水をそもそも出さないので満タンになることも捨てる必要もなく、ずっと運転し続けてくれる優れもの。
相対湿度60%を目標に除湿するので、その水準まで下がれば自動停止します。
ドレッサーは、清潔感のある白で統一。
その日の気分やシチュエーションにあわせて身支度を整えるのに最適です。
サニタリールーム改修工事、完了しました。
リフォームは、既存の建物を活かしながらの工事になるので、新築とはまた違った充実感がありますね。
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