先月スタートしました、横浜市泉区の賃貸併用住宅、工事が進んでいます。
前回は、既存の地下車庫を解体し、山留工事を終えたところまでをご紹介いたしました。
壁面の黒い部分が防水シート、金具が飛び出している黄色いボードが配筋を終えた後、型枠を固定するためのものです。
この黄色い部分は、コンクリートを打設した後も撤去せず、地中内に埋まります。
3台分の駐車スペースを確保しているので、その間口の広さを感じていただけると思います。
一番右の赤いコーン裏手に配筋の壁が見えますね。
この右側に階段ができて、賃貸住宅へのアプローチとなります。
配筋を終え、型枠を設置しました。
冒頭の、壁側に設置されていた金具=セパレーターの先が、この型枠を突き抜けて頭を出します。
先端部分がネジ状になっていて、それを締め付け金具で固定しています。
こちらは、地下車庫正面、上部のコンクリートを打設するための型枠です。
ちょっとわかりにくいので模型でいうと、
壁がないので、両側の壁に橋渡しするように設置します。
なんせ長いので、大変です。
レッカーで持ちあげて設置します。
無事に型枠が設置されました。
左側に見える型枠の向こう側、
住居部分に上がる階段スペースですが、この段階では谷のように、何もありません。
前から見ると、物々しい装備になっています。
2台分のガレージは多く見られますが、3台分となるとなかなかの広さです。
投入される生コンクリートの重さも半端ではありません。
養生期間を終え、固まってしまえば、そのスパンを柱や壁を間に挟まず、支えるわけですから、コンクリートの強靭さをあらためて感じます。
作業をされているお二人を隔てるようにあるのが、天井の梁です。
こワイドスパンの間口に加え、この後、この上に賃貸併用住宅が建ちますので、この梁の支えが大変重要です。
さて、こちらは先にご紹介した、ガレージ入り口の上部、腰壁にあたる部分です。
その壁になにやら筒のようなものが挿入されています。
なぜこの筒が挿入されているかというと、ガレージが完成した後、この腰壁にフェンスを設置します。
そのフェンスの柱を挿入するために穴をあけておくというわけです。
VOID=ボイドとは、空間という意味です。
準備が整い、コンクリートの打設を行います。
時間を早送りし、養生期間を経て、完了しました。
オレンジのコードは電気系統の配線です。
照明やEV(電気自動車)の充電器を将来設置できるように下準備を整えておきます。
今回の地下車庫は、住宅と内部でつながっていませんので、このコンクリートの上に土を埋め戻し、新たに基礎工事を行って建物を建てます。
なので、コンクリートの表面に防水処理を行います。
土を埋め戻す前に、セメント系の固化材、タフロックを用い、埋め戻し用の土と混ぜ合わせます。
当社が得意とする地下室地下車庫の家の場合、地下車庫の上にそのまま建物の基礎がありますが、ご紹介した通り、地下車庫の屋上と基礎の間に土を埋め戻します。
その基礎が沈むようなことがあってはならないので、より固い地盤が求められます。
普通の土を埋め戻しているように見えますね。
画像ではその固さが伝わりませんが、タフロックを混ぜ合わせた土で埋め戻し、転圧をかけると、通常の土とは明らかに違う!と感じるほどに、カチカチになります。
こちらは、先ほど谷のようだとご紹介した、階段部分。
こちらもまずは埋め戻し作業を行います。
ご想像の通り、斜めに埋め戻します。
ここでも地下車庫の上に使ったタフロックを混ぜ合わせた土を使うかというと、こちらは使いません。
なぜなら、この下に配管を通すのであまりに固いと都合が悪い。
しかも、階段です。
建物が載るわけではないので、そんなに固くする必要もないですよね。
人が行き来するだけですので。
配管が埋め込まれました。
この土は普通の土、見た目ではわかりませんね。
型枠を設置し、この後、コンクリートを打設します。
さて、賃貸併用住宅の建築がいよいよ始まりました。
タフロックで埋め戻した後、砕石を敷き、転圧をかけ、基礎の立ち上がりがくる部分に捨てコンが打設されました。
基礎の耐圧盤の配筋を行っています。
その周りに、黒っぽい古びたブロックのように見える立ち上がりがありますが、これは鋼製の型枠です。
地下の型枠は黄色い合板でしたが、その時に最適と思われるものをチョイスします。
耐圧の配筋が完了しました。
コンクリートを打設して、
固まってから、立ち上がり部分の型枠を設置します。
そうこうしている間に、
地下車庫の型枠が解体されました。
写真だと、いまいちワイドなスパンが伝わりにくいのが残念です。
ビフォーの写真も確認しておきましょう。
階段側は大谷石、地下車庫側はブロックで造られた擁壁で、過去に崩れてしまった例が多く、現行法ではこの擁壁の上に家を建てることができません。
コンクリート造の擁壁に造り替えることにより、安心してこの上に建物を建てられるようになった、ということです。
これより、賃貸併用住宅の建築に移っていきます。
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