梅雨明け前にもかかわらず、猛暑日が続きます。
ウエザーニュースによると、本日から3日連続で36〜37℃の猛暑日となる予想。
週末を挟むことに胸を撫でおろしながらも、末恐ろしい。
昨年、最後の真夏日=最高気温30℃超えを記録したのは、10月1日。
まだ7月1週目ですから、あと3か月弱もあります。
本気で熱中症対策を講じながら、進めてまいります。
さて、前回、基礎のコンクリート打設工事までをご紹介しました。
A工区とあるのは、前回もご紹介しましたが、今回の工事では途中まで2期に分けて工事を行っています。
型枠で一昔前に流行った迷路のように見える部分が先行しているA工区、左上奥にちょっとだけ見えている、土が盛られている部分が、これから着手するB工区となります。
A工区のコンクリートが固まると、型枠を解体して、
B工区に盛ってあった土を使って、埋め戻し作業に入ります。
コンクリートの立ち上がり部分に囲まれた空間を土で埋めていきます。
こんな感じに。
左側に見える青いビニールシートで覆った部分は、B工区と繋がる部分なので、この段階ではまだ埋めません。
なので、しばらく覆った状態のままキープしておきます。
ある程度まで土で埋め戻したら、砕石を敷き転圧をかけ、ビニールシートで覆います。
このあと、左手に見える断熱材を
このように敷いていきます。
全体に断熱材を敷き詰めた後、
床となる配筋工事を行います。
さて、この写真の右上、丸で囲った部分に、井戸のような工作物が新たに設けられました。
時間を巻き戻してみましょう。
断熱材を敷き終わった後、複数の配管が集まり、右側に、先に見た井戸のような箱が設置されるであろう場所に、糸が引かれています。
配管の束が埋められ、コンクリート製のBOXが設置されました。
これは、電機や通信用の配線を保守・点検するために設けられています。
ハンドホールというとあまり聞きなれませんが、マンホールであれば馴染みがありますよね?
マンホールのふたを開けると、人が入って点検・保守作業を行います。
ハンドホールは、人が入らず、手だけを入れて作業を行うためにハンドホール=手穴という名称を付けたようです。
ちなみに「manhole」は英単語辞典で、「地下に入るあな」という単語を確認できましたが、「handhole」は見つかりませんでした。
恐らく、和製英語かと思われます。
さて、ここまで終えたところで、B工区へ。
これまでにA工区が辿った工程をなぞります。
まずは、基礎の配筋を行うために、仕上げの根伐りを行います。
円柱の凸が地中に埋め込んだ鋼管杭の頭部です。
周囲に砕石を敷き、転圧をかけていきます。
いくつかの工程を経たあと、A工区と同じように埋め戻し作業を行います。
そのために、待機できる分の土は、左上のユンボが止まっている鉄板の下と、周りを固める、おいなりさんの「いなりあげ」のように見える大きな茶色の袋=トンパックに収めて置き、その時に備えます。
この駐車スペースは、この後、電柱を埋設するときに建柱車が安定して止まる位置としても必要になるので、好都合なのです。
さて、現場はこのタイミングでA工区に戻ります。
これより、床のコンクリートを打設します。
なぜこのタイミングでA工区に戻るかというと、A工区は床のコンクリートを打設し、B工区では捨てコンクリートを打設する必要があり、同じタイミングで行うと効率が良いからです。
さて、写真に戻りますと、中央を上下に横切るオレンジのラインが見えますね。
ご想像の通り、A工区で打設するコンクリートがB工区に流れ出てしまわないように仕切るために用いています。
どのような建材かというと、
このように、完全に遮断するのではなく、鋼製の棒で緩やかに仕切ります。
生コンクリートは粘り気があるので、この程度のフェンスで十分に留めることができます。
言うまでもなく、この後、B工区でも、同じようにコンクリートを打ち継ぎますので、少しくらいはみ出ても問題はありません。
このフェンスは、打設を終えた後、頃合いを見計らって、引き揚げるので、このような棒状のフェンスの方が都合がいいのです。
面材ですと、引き揚げる際に必要以上にコンクリートがくっついてしまうのでしょう。
というわけで、またまたB工区へ。
捨てコンが固まり、墨出しを行いました。
よく見ると、鋼管杭にフーチングとガッチリつながる杭頭補強筋が溶接されています。
この後、配筋工事から、A工区に追い付くようにB工区の工事をどんどん進めていき、地下1階の配筋工事を終えるあたりで、2つに分けていた工事を同時に進めることになります。
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