6月から始まっておりました、横浜市旭区での地下車庫工事、完成いたしました。
最後の仕上げの模様をご紹介いたします。
この写真は何かと申しますと、コンクリート打設工事をする際に、外側の型枠を設置するために広めに掘った地下部分。
地上から見るとこんな感じ。
堀のようになっている部分です。
このコンクリートの側面に、エクセルテックスという防水材を塗布しました。
人体に安全で、強靭な塗膜を形成し、作業がしやすく、劣化しにくい防水材です。
土の中にコンクリートが埋まると、雨水に触れる時間が長くなります。
長い時間をかけて、コンクリートの内部に水が浸透し、鉄筋に達すると錆が発生し、寿命を縮めます。
そんなことにならないように、防水処理がとても重要なのです。
この上をさらに、
透水マットで覆います。
こうすることで、土に直接触れることなく、雨水が抜けるようになります。
コンクリートの表面全体を透水マットで覆い、砕石を敷いて転圧をかけ、さらに砕石を敷いていきます。
その上に土で埋め戻しを行い、転圧をかけ、さらに埋め戻し転圧を、という作業を繰り返し、
無事に完了しました。
テラスとなる地下車庫の屋上部分にも防水塗料を塗っています。
こちらはウレタン塗料。
当然ながら、その場所に応じて防水塗料は最適なものを選定します。
さらに建物全体にはフッ素系の塗料でお化粧をします。
コンクリートの打ちっぱなしそのままもそれはそれで美しいのですが、やはり細かいところで、粗さが目立ちますし、何より防水性を持たせないといけません。
そのために、塗装は欠かせないのです。
ふとみると、型枠を外した打ちっぱなしそのままの状態じゃないか?と思いそうですが、これは美しいコンクリート打ちっぱなしに見えるように仕上げた状態です。
ちなみに、型枠を外したそのままの状態だとこんな感じ。
その違いをおわかりいただけると思います。
この屋上、多用途にご利用いただくために、
滑りにくい床マット、東リのNSシートで仕上げます。
美しく仕上がりました。
このままだと、角が気になるので、
滑り止めと保護のために金具でカバーを行いました。
これで完成。
車庫の内部はこんな感じ。
今回、地下車庫をやり直す一因となった、雨漏りしてしまったビフォーの状態も再度確認しておきましょう。
ブロックを積んだ地下車庫は、現在の基準では認められていない、既存不適格建築物でした。
今回の工事で安心してお使いいただけると思います。
最後にシャッターを取り付けました。
三和シャッターの防火仕様の電動式シャッターです。
「停電したらどうするの?」
災害が多い昨今、心配ですよね。
そんな時は、写真のBOXのカギを開けて、手動に切り替えることが可能ですので心配ありません。
さて、今回の工事では、地下車庫奥の側面、構造上の工事は行わない部分もお化粧を行いました。
ビフォーアフターでご紹介しましょう。
お隣様にもご理解、ご協力をいただき、無事に工事を終えることができました。
感謝申し上げます。
改めて確認しておきますと、今回の工事では、
・道路とガレージの間に1mほど引きをつくり余裕を持たせました。
・ガレージ内部は間口奥行きとも少しづつ拡げています。
・将来必要になる可能性がある、電気自動車の充電設備の準備も行っております。
地下車庫工事、無事完了いたしました。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
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