10/23は、24節気でいうところの霜降。
関東では、霜が降るにはまだまだですが、朝晩は寒いと感じられる日も出始めました。
10月も下旬というのに、週間予報ではまだ夏日を超える日が散見されますが、25℃程度であればあまり暑さを感じなくなったという方も多いのではないでしょうか?
風も少なく、工事を進めやすくいい季節になりました。
天気.jpによると、11月、12月は例年に比べ、晴れの日が多く降水量は少なめの予報。
10月は気温が高いものの、11‐12月はどうやら例年並みに戻るようです。
2024年も残り70日余り、気を引き締めてまいりましょう。
さて、前回、1階壁面の配筋工事を終えた、グループホーム建設工事の続報です。
この下には、コンクリートの打設工事を終えた、地下1階があります。
滑り台のように見えるこの型枠は、1階から2階へ上がる階段。
まずはコンクリートの骨組みとなる配筋工事を行います。
斜めに配筋をしているということは、このまま生コンクリートを打設すると、ダラダラと下に向かって流れ出てしまうので、
このように踏み板と、蹴込み(けこみ)=踏み板と踏み板を縦につなぐ奥まった部分に、型枠を設置します。
図解するとこんな感じ。
このあと、この狭く入り組んだ内部に、隙間なく生コンクリートを打設する作業が待っています。
ご存知の通り、生コンクリートは粘度が高く、溶けかけたソフトクリームのような状態なので、時間をかけて丁寧に打設しないと、うまくいかないということがお判りいただけると思います。
さて、階段の配筋も終わり、1階天井=2階床の型枠を設置し、配筋準備に入ります。
型枠の奥に見える養生シートとパイプは、足場用のもの。
2階の工事に入るときに、その高さに合わせて、足場を組んでいきます。
作業状況は省略しましたが、型枠設置後、配筋を完了しました。
工事当初は、作業効率上、A工区、B工区分けて工事を進めていましたが、今は同時進行、その広さを実感していただけると思います。
さあ、コンクリート打設の準備が整いました。
地下1階のときと同じく、2本のアームを持つポンプ車で生コンクリートを流し入れます。
これだけ広いと、打設を終えた後の均し作業も時間がかかります。
右下に見える、取っ手の付いた黄緑色の機器。
こちらが墨出しポインター。
コンクリートが固まった後、通常通り、コンクリートの表面にそのあとの工程に進むための位置だしを行います。
しかし、何もない広大なコンクリートの表面に、レベラーを使って正確に位置を出し、墨出しをするのはやや非効率。
そんな時にこの墨出しポインターがあれば、階下で出した墨出し位置をこのフロア(上階)から確認することができ、簡易かつ正確に墨出しを行えるという代物です。
墨出しにはいろいろなやり方がありますが、今回はこの建物の特性から、この方法を選択しました。
さて、1階部分のコンクリート打設を終えたころ、その下、地下1階はどうなっているかというと、
既に、型枠の解体を終え、配管の設置に進んでいます。
引いてみると、よくおわかりいただけると思いますが、コンクリートの表面が美しいでしょう?
鏡面のように照明の光が反射していて、とても滑らかです。
当然ながら、仕上げの塗装などはしていません。
建設会社の本質は、こういう施工精度の高低にあると思いますが、お客様には完成した後の表層部分しか実物をご覧いただけないのが残念。
今回の工事は、通常の住宅に比べると数倍の広さがあるため、ひとつひとつの仕事にそれだけ多くの手間と時間がかかります。
そんな時こそ「早く進めたい!」と、気が急くのをぐっとこらえて、目の前の工程をしっかりと丁寧に進めていくよう、心掛けてまいります。
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