01.06 | 混構造(木造+RC), 賃貸併用・事業用建物
2025年、始動。
あけましておめでとうございます。
本日、顔合わせから祈祷へ。
明日より本格的に動き始めます。
今年はどんな年になるのでしょうか?
昨年の流れを踏まえ、予想をしてみたいと思います。
まず、気になるのはインフレ=建築価格の上昇。
建築資材全般、住宅設備、人件費、エネルギー価格、いずれも上昇に歯止めがかかりません。
昨年11月に当ブログで、「あまりに価格上昇のピッチが早く、需要が追いつかないため、12月までに値上げを予定している品目はありません」、という新聞記事をご紹介しました。
11/2日経新聞朝刊
では、下がるのか?というと、そうはいかないようです。
例えば、リクシルは、4/1から、リンナイは5/1から一部資材を値上げするというニュースリリースを出しています。
日本で需要が停滞しても、世界では、後進国と言われていた国々がどんどん成長していて需要が旺盛で、日本が買わなくても買い手はたくさんいるようです。
人件費は主に国内の話ですが、職人さんの高齢化や少子化を主因とする人手不足は、解消のメドが立ちません。
エネルギー価格の高騰も、地球温暖化が背景にあり、中長期的な影響が避けられない世界的な大問題です。
今年も、国内の住宅建築需要予測は弱含みですが、残念ながら、上記のような要因から建築費が下がる見込みはなさそうです。
「建築費が上がる」のは原材料費、人件費、運搬費などを買うお金がたくさん必要になる、ということ。
では、そのモノの値段の指標となる円の価値はどうなるのでしょうか?
元旦の日経新聞にこんな記事を見つけました。
1/1 日経新聞朝刊
周知の通り、ドルに対し円が大幅に安くなっている状態が続いています。
その原因は、金利差だと。
米国は日本以上のインフレに悩まされ、加熱した経済を冷ますため、高い金利水準が続きます。
ただし、この金利は次第に下がる可能性もあるでしょう。
日本の金利はどうか?
昨年3月にマイナス金利が解除され、その後、金利のある世界に戻りました。
日本銀行は、経済と物価が見通し通りに推移すれば追加の利上げを検討する方針を示しています。
では、どれくらい上げられるのか?
日本は異次元の金融緩和を10年以上続け、それを前提に国も個人もたっぷり借りてきています。
住宅ローンでいえば、国土交通省の調査で、令和4年度の新規貸し出しのうち、変動金利型を選んだと答えた方が77%もいたんだとか。
こんなに変動金利を選んでいる人がいると思うと、そんなに大幅に金利を上げることはできないですよね。
近い将来、米国の金利が下がることはあっても、日本の金利はそれほど上げられない、だとすると、今のトレンド=円安ドル高への流れは変わらない可能性が高そうです。
モノの値段が上がり、円の価値が下がれば、ダブルパンチ。
時間が経過すればするほどその差が開きます。
昨年から、建築の必要性を感じ、資金計画の準備が整っているお客様から、多くのお問い合わせを頂戴しております。
「建築費が上がっている今、なぜ?」
そう思って想像すると、このような背景があるからかな?と感じました。
長くなりましたが、今年も忙しい一年になりそうです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、長くなりましたが、工事が進んでいるグループホーム建設工事、こちらは年末までに進めた工事ですが、進捗をご紹介いたます。
階段室
前回、瓦棒ぶき屋根という工法で、葺いている模様をご紹介しました。
いよいよ内部、まずは階段室から。
石膏ボード取り付け
断熱材を施工した壁面を、GLボンドという接着剤を使って石膏ボードで覆っていきます。
墨出し
壁面の工事を終えると、階段、踏み板部分の仕上げの準備をします。
構造用のコンクリートを打設したままの階段は、当然ながらジャストサイズには仕上がっていません。
設計通りに仕上げるためには、壁に正確な位置を書き出し、モルタルで仕上げます。
浴室
こちらは在来工法で仕上げる浴室。
石膏ボード
構造ベニヤに石膏ボードを貼り、
防水シート
防水シートで覆って、
浴槽据え付け
浴槽をコンクリートで造りました。
このあと、ベランダやプールなどを防水する際に使う、FRP防水で仕上げます。
脱衣室
こちらは、お風呂場の前の脱衣室。
ヒートショックが起きないように、床暖房を施工します。
最近の床暖房は、薄いタイプがあるので、段差を埋める手間が省けます。
屋外
さて、こちらは外を感じることが出来るルーフバルコニー。
型枠で囲ってあるのは、
足湯
足湯です。
この後、周囲にちょうど良い高さのベンチを配置し、遠くを眺めながら、足湯を楽しめる場にします。
足湯なら、男女の区別なく浸かれるので、会話も弾みそうです。
ホールの天井
皆さんが集まるホールの内装も、工事が進んでいます。
断熱材を施工し、壁面を石膏ボードで覆い、
仕上げへ
天井の一部を仕上げを終えるところまで来ました。
なんせ広いので、完成まではまだまだですが、着実に進んでおります。