先月、地下を造るための第一次根伐りまでをご紹介した、地下室地下車庫のある二世帯住宅@横浜市神奈川区。
工事が進んでおります。
二次根伐りスタート
第一次根伐りは、その後の山留工事を行いやすいようにするための準備期間だったといってもよいでしょう。
おさらいをしておくと、こんな感じ。
一次根伐り完了時の様子
これだけの広さの地下を掘る工程を一気にやろうとすると、残土が大量に出て、それが障害物となって工事の妨げになります。
ここまで準備ができていればスムーズに進められます。
一方、掘削を続けると、
土丹
茶色い土の下に現れたグレーの層。
こちらは一般に土丹といわれる、石のように固い粘土が固まった土です。
写真上部、茶色い土はポロポロと砂状に砕けているのがわかりますが、グレーの土丹は、岩が欠けたように見えますよね。
とても固い地層なので、地盤補強がいらないという大きなメリットがある一方で、掘削する際はそれだけ負荷が増します。
山留
前回までにH鋼を打ち込んでありますので、そこまでを掘削しながら、矢板をはめて山留工事を行っていきます。
一気に最下部まで掘ってから、矢板をはめていくわけではなく、掘り進めつつ、はめながら行っていきます。
解体
こちらは前面道路と、すでに取り壊した擁壁から続く敷地内の土間コンクリート部分。
最終的にはすべてやり替えますが、この段階では、うっすらと道路と平行に書かれているラインまでを解体します。
これも、基礎の配筋工事に必要な部分までにとどめ、工事用車両が前面に駐車する際には、コンクリートのほうが都合がよいので、この段階では最適なところまでを解体しておきます。
何事も、やりやすいように段取りよく進めるのが建築工事の要諦です。
根伐り
先ほどのラインに沿って、コンクリートの解体が完了しました。
ほぼ道路とフラットなところまで根伐りが完了。
さらに基礎配筋を行うため、掘り進めます。
この工程も、まずは奥から。
砕石敷
道路から見て、奥に位置する部分の根伐りと砕石敷きが完了しました。
すでにご紹介している通り、今回のお住まいは2宅地に分かれていた分譲地を1宅地として計画した二世帯住宅です。
建築面積からすると、3~4邸分ほどの大きさがあります。
それゆえ、2回に分けて工事を行ったほうが効率的な場合が多いのです。
砕石敷 手前
手前側の根伐りも終え、砕石敷きまで来ました。
この後、転圧して、防水シートで覆い、
捨てコン打設
捨てコンクリートを打設します。
当然ですが、この工程は2回に分けず、1回で済ませます。
完了
捨てコンクリートの打設を終えたところ。
遺跡のように大きな島2つと、小さな島が2つ残っています。
大きな島はガレージにあたる部分です。
この島の周りには基礎の配筋がなされますが、島部分はスラブの面にあたる部分なので、そのまま残しています。
一方で手前は地下室となり、床下の配管などもあるので、フラットにしておきます。
島部分もすべて削って工事することも可能ですが、削ればそれだけコンクリートが必要になります。
そのままで問題がなければそれだけ、手間もコストも省けます。
墨出しへ
養生期間を経て、墨出し作業に入ります。
断熱材設置
その後、山留部分に断熱材を設置。
「カガクでネガイをカナエル会社」カネカのカネライトフォームです。
この断熱材に、壁の内側に設置する型枠を固定する、セパレータのネジ状の突起を固定しています。
等間隔で並んで見える小さな点がそれです。
配筋搬入
そうこうするうちに、この段階で、配筋を搬入。
防水シート設置
配筋を行う前に、コンクリートが水に触れないようにするため、設置した断熱材を防水シートで覆います。
先に説明したネジ穴のある突起物に寄ってみると、
セパの穴
このように防水シートにも穴をあけ、ネジ穴を通しています。
これだと、その穴から浸水する可能性があるため、
パッチ取り付け
上からパッチをかぶせて、ボンドで止めます。
これで、浸水を防ぎます。
この突起物の数を数えると、ちょっと気が遠くなりますが、水は住宅の天敵。
漏れのないように、ひとつづつしっかりと行っていきます。
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