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建築ブログ

09.05 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

RC造の骨組み・・・鉄筋のおはなし

9月に入りました。

まだまだ暑い上、ゲリラ豪雨や台風が心配な季節です。

 

天候に気を配りながら、しっかり工事を進めています。

 

さて本日は、RC造の骨組みにあたる鉄筋についてご紹介しましょう。

 

当然ですが、鉄筋はもともと1本1本バラバラにあるものを繋げながら配筋していきます。

圧接器

圧接器

赤い丸で囲った機械が圧接器。圧接とは、加熱して柔らかくした鉄筋に圧力を加えて接合する溶接方法です。

この中につなげる鉄筋を双方向から入れて、加熱し圧力を加え、接合する訳です。

 

 

抜き取り

抜き取り

さて、赤くなぞった鉄筋。

せっかく圧接されたのに、抜き取られています。

 

はい、これはきちんと決められた強度を備えた圧接が行われているかどうかをチェックする必要があるので、

第三者機関に試験を行ってっもらうために抜き取っているのです。

 

圧接された5本の鉄筋

圧接された5本の鉄筋

しかも一本ではありません。全部で5本検査を行います。

1本1本引張り試験という検査を行い、必要な強度があるかどうか試されます。

時間をかけていると工事が止まってしまいますので、抜き取った鉄筋をできるだけその日のうちに

持ち帰っていただき、早ければ翌日には試験をしてもらいます。

試験結果が出ないと、コンクリートの打設工事に進めません。

 

 

 

床梁

床梁

これは、床を支える梁に当たる鉄筋の状況です。

ピンクのシールがまいてある鉄筋は直径16mm。

それを縦方向にまとめているブルーのシールで巻かれている鉄筋があります。

これをスターラップといいます。

『スターラップD10@200』というのは、『10mmの太さの鉄筋で200mmの間隔でスターラップを行っている』という意味ですね。

ブルーのシールで巻いた鉄筋の直径は10mmです。

 

 

建物を支える床になる鉄筋

建物を支える床になる鉄筋

こちらは、建物を支えるコンクリートスラブの配筋です。

『D16@100』。もうお分かりですね。

16mmの鉄筋で100mm間隔で配筋しているということです。

 

鉄筋の太さ、配筋の間隔は、構造計算によって導き出された、安全を確保するために必要な数値です。

 

先ほどの圧接の強度を確かめる引張試験の結果は、検査を行った第三者機関が証明書を発行してくれます。

 

その証明書を、役所が行う中間検査の際に提出します。

 

以前に、コンクリートの強度を確かめるための試験についてもご紹介しましたが、

このように一つ一つの大切な工程を、写真に残して確認したり、しっかりと第三者の目で検査したりしながら、

進めていくので安全な建物が建築されるのです。

 

今回は、『地下室地下車庫のある家@小田原』の工事中写真でご紹介いたしました。

 

工事は進みます。

 

 

 

 

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