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建築ブログ

08.27 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

ベランダの立ち上がり

急激な気温変化に戸惑いますね。

昨日は少し肌寒いくらいでした。今日はまた暑さがやや戻り・・・。

みなさま、お風邪などひかぬよう、お気をつけください。

 

さて、前々回ご紹介しました、

『地下車庫・内階段の家@戸塚』

前回は、地下壁の配筋までご紹介いたしました。

 

地下壁配筋完了

地下壁配筋完了

 

一歩一歩進んでおります。

早速ご紹介いたしましょう。

スラブとベランダ立ち上がりの配筋

スラブとベランダ立ち上がりの配筋

前の写真から、1階のスラブ(床の配筋)と、ベランダの立ち上がりの配筋(左手の壁)が組みあがった状態です。

下に見える溝が地下の壁ですね。

 

 

地下車庫~1階スラブの配筋

地下車庫~1階スラブの配筋

ベランダ立ち上がりの配筋が、型枠で覆われました。

 

これより、地下の壁から、1階スラブ、ベランダの立ち上がりまで、同じ工程でコンクリートの打設を

行います。

 

はて、ここで疑問を感じられませんか?

 

『ベランダの立ち上ががりとその下の床を同じ工程でコンクリートを打設したら、

コンクリートは緩いから、立ち上がりのコンクリートはどんどん床に流れてしまうのでは?』

流れてしまうイメージ

流れてしまうイメージ

 

 

重力がありますから、当然上から下へ流れ出てしまいます。

 

これは以下のような段取りで打設工事を行います。

①まず、地下の壁からコンクリートを流し込む。

②そのまま、ベランダの立ち上がりの途中までコンクリートを打設。

③立ち上がりに流し込まれたコンクリートは、スラブに流れ出すが、ある程度まで流れると

その位置で落ち着く。

④③を待つまでの間、立ち上がりに影響のない離れたスラブにコンクリートを流し込む。

⑤落ち着いた③の頃合を見計らって、追加でコンクリートを流し込み、仕上げまでを行う。

あまり長く放置すると、固まってしまうので分離しない程度の柔らかい状態で流し込む。

⑥立ち上がりが仕上がったら、最後にその立ち上がりの足元にコンクリートを

打設して、その工程を終える。

 

このような段取りで進めていきます。

コンクリート打設

コンクリート打設

この写真が、ご紹介した⑥の様子です。

型枠で覆われたベランダ部分のコンクリート打設は既に終わっています。

足元の配筋にコンクリートを打設しています。

 

さて、もう一つ注意してみていただきたいのは、コンクリートが慣らされているスラブと

打設しているところの境目に、アンカーボルト(鉄の細い杭のようなもの)がお分かりいただけるでしょうか?

次の写真を見るとわかりやすいのですが、

木造基礎部分

木造基礎部分

はい、先ほどのスラブのコンクリート打設から数日が経過し、乾燥した状態です。

ここに、木造の基礎を施工していきます。

その基礎の立ち上がりから、アンカーボルトが顔を出していますね。

 

このアンカーボルトは先ほどの打設中の写真で見ていただいたように、地下のスラブから一体化し、

基礎を通って、建物のホールダウン金物とつながります。

 

外圧によって影響を受けることがないようにしっかりとつなげられます。

相当な力にも耐えられるように、地下のスラブに15cm、基礎部分に10cm埋められるように

構造計算で数字が決められています。

 

さあ、基礎が終わりました。

 

これから木造工事が始まります。

 

工事は進みます。

 

 

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