東日本大震災が起きたのは、2011年3月11日。誰もが覚えていますよね?
では、昨年起きた熊本地震。
昨年の何月何日だったかご存知でしょうか?
正解は、4月14日に前震があり、16日に本震がありました。
益城町では、いずれも震度7を記録しました。
災害規模やお亡くなりになった数があまりに膨大でしたので、
東日本大震災のほうが鮮明に記憶に残っていますよね。
でも、この熊本地震は、現在の耐震基準に則って建てられた住宅でも
倒壊してしまった、ということで業界の中では、大きく注目されています。
耐震基準は、1981年6月を境に、旧耐震基準と新耐震基準に分かれます。
その後、阪神大震災で縦揺れにより柱が抜けるという被害が多く出たため、
出隅の柱脚にホールダウン金物を付けるなどが追加された、
『2000年基準』となりました。
これ以降に建てられた建物は、地震による倒壊被害の報告はなかったそうです。
あの東日本大震災を含めても。(NHK 備える防災より)
そんな中での熊本地震。
益城町では、それまで倒壊被害のなかった「2000年基準」で建てられた建物で、
7棟が倒壊、10棟が全壊したのです。
『災害は忘れたころにやってくる』
とは、寺田寅彦の伝説の警句といわれていますが、もし今まだ旧耐震基準時代に
建てられた建物に住み、耐震診断や必要な耐震補強をされていないとしたら、
今すぐにでも受けることをお勧めします。
そして、これから家を建てようと思う方には、構造計算を行って建てる建物をお勧めいたします。
細かくは省きますが、上の写真の書類の厚みを見れば一目瞭然、構造計算は様々な
切り口から徹底的に調べます。
建物の総重量にその土地は耐えられるか、柱に使うその部材は何か、その部材ならどれだけの
厚みが必要か、などその細かさはとてもこのブログではご紹介できません。
木造2階建ての住宅は構造計算をしなくても建てられることになっています。
その上、『4号特例』(4号とは300㎡未満の木造2階建て)といって、
ある一定の条件のもと、建築確認の構造関係規定の審査を省略する制度もあるのです。
その結果、実際に住んだ後、心配になって耐震診断を受けてみると、
想定している耐震性能をはるかに下回っていた、というケースがあるのです。
じゃあ、どうすればよいのか?
『ルールを守って建てているから安心、というわけではない』
この事実を受け止めて、完全に業者のいうがままにするのではなく、
信頼できるパートナーを見つけ、ご自分でもきちんと理解、納得して
決断されるしかないと思います。
熊本地震からそろそろ1年のこのタイミングで、
地震に対する意識を高めていただければと思います。
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