昨日の日経電子版にこんな記事が出ていました。
要約すると、
「古い耐震基準で建てられた分譲マンションは、
大地震の時に倒壊する可能性が高くて危険。
だから都としては、早く建替えてほしい。
でも、マンションの建て替えは持ち出しが多くなるため、
住民の合意形成が難しい。
であれば、現状の容積率に割り増しできる容積率の上限を
300%から400%に引き上げましょう」というもの。
例えば3000㎡の土地に建つマンションの容積率が100%
増えると、単純計算で75㎡タイプのファミリータイプが40戸ほど多く
分譲できることになるそうです。
そうすると地権者の負担が減り、不動産会社の採算も上がりやすくなるので
建て替えが進みやすくなるだろう、ということですね。
容積率の上限が上がると、日影が増えるなんて問題はありますが、
命には代えられません。
一気に変えるのは難しいので、こうやって少しづつ対策を講じることで
結果的に被害を少なくしていくのが現実的な打ち手のような気がします。
何度も申し上げますが、旧耐震基準の木造一戸建てに住んでいらっしゃる方は、
早く耐震診断を受けて、必要な対策を講じてください!
同じ地震がきたら、コンクリートで建てられたマンションよりも
木造一戸建ての方が危険が大きいです。
地震関連のニュースが出たらなるべく取り上げようと思います。
すぐ忘れちゃいますからね。
さて、前置きが長くなりました。地下車庫のある平屋建て。工事が進んでおります。
模型で、思い出していただきましょう。
3年前に当社で建築させていただいた「地下車庫のある平屋建て@葉山」。
この建物の写真をご覧いただいて、気に入っていただきました。
何度もご紹介しているお話なので、「もう何度も聞いた!」と怒られそうですが、
初めて読んでいただける方もいらっしゃると思いますのでご容赦ください。
この「地下車庫のある家@葉山」。もともとは、2階建てをご希望されていたのです。
でもこの地域の建物制限が非常に厳しく、2階建てでは魅力的なプランが出せないと判断し、
あえて平屋建てをご提案したのです。
それほどお部屋の数を必要とされていたわけでもなかったため、この提案を受け入れていただけました。
このお話には後日談があって、あまりの建築協定の厳しさに、
『こんなに厳しいと、かえって街自体の魅力が落ちてしまうので緩和された方が良いと思いますよ』
と、管理者の方に申し上げたのです。
その甲斐あってか、しばらくして建築制限が緩和されることになりました。
平屋を受け入れていただいたお施主様には申し訳なかったかと思いましたが、
「当初、平屋という選択肢は考えていませんでしたが、平屋にして本当によかった。
厳しい建築協定があったから平屋の提案があった、と思うとかえって良かったです。」
とおっしゃっていただきました。こんなこともあるんです。
さて工事の進捗に参りましょう。
まずは大きな天井から。
左から右に下がっている片流れの屋根。
真夏に熱せられた空気が、屋根の一番高い棟から抜けるように、通気スペーサーという
空気の通り道が設けられています。
その上を断熱材で覆いました。
壁面にも同じアクアフォームで断熱します。
こちらは地下。コンクリートにリバコンといわれる液体を施工しています。
リバコンとは、コンクリートの表面に塗布することで、躯体の奥深くに浸透し、
コンクリ―ト内部の隙間やヒビ割れなどにセメントの結晶をつくり、
躯体内部を緻密化させる製品です。
コンクリートのつなぎにも使います。
コンクリートの打設は下から順に行います。
地下の床が固まってから壁を打設、という具合です。
その際、床と壁は当然ながら一体化していません。
それをつなぐ必要があります。
写真は、リバコンを塗布した後、無収縮モルタル(施工後、乾燥する際に収縮しないモルタル)
で一体化させているところです。
普通のセメント袋ですね。
断熱が必要な地下部分にも断熱材を施工します。
先日も「地下室地下車庫のある家@横浜市神奈川区」でご紹介しました、エレベーターピットです。
モーターが下についているため、その分の空間が空いています。
さあ、地下、1階とも断熱工事まで完了いたしました。
これより内装へ。
工事は進みます。
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