Loading...

建築ブログ

10.10 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

載荷試験

横浜市港南区で、『地下室地下車庫のある家』が始まりました。

地下部分RC造、1-2階部分木造の混構造の建物は、すべて構造計算を行って設計、施工を行います。

(木造2階建ての場合は、構造計算は不要で、建築確認申請が通れば設計施工を行えます)

 

地盤調査も、木造2階建てはSS試験(スウエ-デン式サウンディング試験)で行うのが一般的ですが、

混構造やRC構造は、建物自体が大変重いため、載荷試験(さいかしけん)という、その土地がどれくらいの

荷重に耐えられるか?という試験を行います。

 

まずは、この載荷試験を行います。

掘った跡

載荷試験を行うところを堀った写真です。粘土のような色をした土の層が出てきました。土丹(どたん)という土です。

横浜の南部、磯子や港南台から横須賀にかけて多い地層で、粘土層が長い時間をかけて圧力をかけられることで、

岩のように硬くなった地盤です。非常に地耐力が強く、ほとんど地盤改良を必要としない地盤です。

載荷試験は、基礎となる深さまで掘って行うので、もう少し掘り進めます。

 

ジャイアントブレーカーによる掘削

あまりにも堅い岩盤なため、ジャイアントブレーカーの登場です。

コンクリートの粉砕等にも使う油圧式ブレーカーです。

 

載荷試験

土丹は、密度が高く水もほとんど通さないため、上部の土の根に留まっていた水が、ここに溜まります。

土丹には根も入らないので、植物も育たないんです。

 

さて、本題の載荷試験のお話し。1平方メートルあたり、どれくらいの重さに耐えられるか?=どれくらいの地耐力があるか?

を調べます。一般的には、1平方メートルあたり3t(トン)の地耐力があれば布基礎でよく、それより弱ければ

ベタ基礎が必要になります。

今回は、地階がRC造の混構造ですから、木造住宅より重くなるため1平方メートルあたり6tは必要です。

実際には16tまで出たところで『十分』と判断し、載荷試験終了です。

予測では、この土丹であれば、50t位の地耐力が出るのでは、と言われていました。

大きな地震が来てもこれなら安心ですね。

 

地下室地下車庫のある家@港南区

無事に、地盤調査が終わり、いよいよ工事が始まります。

来年の4月には竣工を予定しております。

 

 

 

 

 

 

神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。

株式会社奥建設
奥建築設計事務所
0120-03-4836

神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062