台風による甚大な被害が続いています。
昨年も関西国際空港の連絡橋にタンカーが衝突するなど、西日本中心に大きな被害がありましたが、今年は信州を含む東日本に多大な損害をもたらしました。
11月に上陸した台風は、1990年の1度しか記録されていないため、ようやく台風シーズンも終わったと言えそうです。
この度の台風により、 被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
台風は危険が迫ってくるのがわかるので、地震に比べ、安全地帯への避難はしやすいといえます。
でも、住宅家屋に対する被害は昨今の状況をみると、地震と同等と感じます。
温暖化が止まない現状では、少なくとも我々が生きている間は、毎年台風の脅威にさらされる可能性が高いと考えるべきでしょう。
それだけに、住宅を建築する場合は、安全な構造であるというお墨付きをもらった家を建てることが重要です。
何度もお伝えしておりますが、手続き上、建築確認申請が通れば家を建てることができます。
でも、建築確認が下りたからと言って、安全な構造の家であるとは言えません。
安全な構造の家であるお墨付きは、構造計算によらなければ得られないのです。
木造2階建ては、特例で構造計算をせずに建てることが認められています。
これから家を建てられる方は、必ず、構造計算を行って、家を建てられることをお勧めいたします。
長くなりましたが、地下室地下車庫のある家@藤沢。ご紹介してまいりましょう。
前回は、地盤を補強するための柱状改良までをご紹介しておりました。
いつもこのような画像でご紹介していましたが、これだと全体がどうなっているのかわかりませんね。
今回は、この柱状改良で建物全体をどのように支えているのかご紹介しましょう。
実際にはこのように複数の柱を地中に造って建物を支えます。
1本の柱の直径は80㎝。
想像してみてください。電信柱の太さは一般に30㎝。断然太いんです。
この太い柱をどのように配置しているかというと、
建物の配置に合わせて、碁盤の目のように設置されています。
これが構造計算で導き出された、安全な構造を担保する地盤改良です。
これだけの地中の柱が強固な地盤まで伸びていれば安心ですよね。
さて、工事の模様です。
地下の山留工事です。
地面を削りながら(根切りと言います)、矢板と呼ばれる板をH鋼にはめこんでいきます。
ちなみに矢板はこのように束になって運ばれ、現場で調整して施工します。
さて、こちらは既存の擁壁です。
敷地配置図上でいうとこのあたり。
ちょうど南南西に向いた擁壁で、地下1階に入る日差しを遮ることにもなるので、不要な部分をカットします。
工事前は擁壁の上部まで土がありましたが、右奥に見られるように根切り、山留をして地下を造ったので、床面が下がっています。
擁壁も不要になったという事ですね。
慎重に解体を進めます。
ご覧のようにコンクリートの壁が撤去されました。
不要なものを取り除く作業が済みましたので、これより建設工事が始まります。
まずは捨てコンを打設し、墨出し、配筋工事に入り、床面のコンクリート打設工事を行っていきます。
きれいに打設が完了しました。
スラブコンクリートが乾いたら、矢板の面に断熱材を施工し、地下の配筋を行います。
鉄筋による骨組みです。
工事は進みます。
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