この度、敷地と道路の境界部分の傾斜地に擁壁をつくる工事のご依頼をいただきました。
当社で得意とする擁壁を活用した「地下室地下車庫のある家」の実績をご覧いただき、興味を持っていただけたようです。
工事の現場はこちら。
左手に雑木林が見えます。
この崖地に擁壁をつくります。
今回の工事は3つのルールに則って実施する必要があります。
その3つとは、
・宅地造成等規制法
・風致地区
・狭あい道路拡幅整備事業
です。
簡単にご説明しておきましょう。
宅地造成等規制法とは、がけ崩れや土砂災害の恐れがある区域での宅地造成を規制する法律です。
災害防止のために必要な規制で、宅地造成工事規制区域に指定された地域が対象になります。
傾斜地の多い横浜市では珍しいことではありません。
風致地区とは、風致=自然の風景の持つ趣や味わいを活かそうする地区で、樹木の伐採が制限されたり、新たに植栽を行うことが求められる地域のことです。
3つ目の狭あい道路拡幅整備事業とは、4mに満たない公道を積極的に広げていきましょう、と地方公共団体が推進している事業です。
火事や地震などの災害が起きた時に緊急車両が通れないと大変ですよね。
今回の道路は4mに満たないので、道路の中央から2mのところまで後退して、道路を拡幅します。
図解するとこんな感じ。
雑木林のある崖地の脇にある狭あい道路を、
切土・盛土を行い、道路を拡幅しつつ、L字型の擁壁で崖地を安定させます。
まずは、傾斜部分の雑草や大木を伐採していきます。
ご覧のような太い木も、
この通り。
立派な大木です。
可哀そうな気もしますが、擁壁を造ってがけ崩れを防止し、道路を拡幅するためには避けられません。
すっかり見通しが良くなりました。
敷地の上から見ると結構な高低差があります。
この辺りに、右手に見える電信柱を支えていた支線がありました。
電信柱はその状況によってバランスをとる必要がある場合があり、そんな時に支線を用いるのです。
今回の擁壁工事により、そのままの位置では障害となるので移動します。
アスファルトに穴をあけ、支線のコードを固定するためのフックです。
かなり深くまで掘って固定します。
これで電柱のバランスが取れました。
擁壁工事を行う際も住宅と同じように墨出し作業を行います。
こちらが道路中央。
この位置から両サイドへ2mづつ確保できれば、最終的には4m道路になります。
書き入れている白い線、チョークよりは長持ちしますが、公道ですからいつもより消えやすいものを使っています。
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