1月30日にご紹介した、「透湿・防水シート」の続報です。
水は通さないのに湿気は通すという、福井県の「株式会社セーレン」が開発した素晴らしい「透湿・防水シート」の
ご紹介をしました。
でも、この上から外壁ボードをそのまま張ってしまっては、せっかく通した湿気がべたっと水滴になってしまいそうです。
湿気の多い日が続く時などは、シートと外壁の間でベタベタしてしまうでしょう。
そうならないように、透湿・防水シートと外壁の間は下の写真のようになっています。
木の下地材が縦に据え付けられました。
この部材を通気胴縁(つうきどうぶち)といいます。
この板が入ることで、外壁材と透湿・防水シートとの間に空気の通りみちができ、通気性を高めるんです。
内側から透けてきた湿った空気が、この空気の通りみちを通って抜けていきます。
べたべたしない様子が想像していただけるのではないでしょうか?
外壁材が、建物内側の構造を覆いました。
当社では、木造住宅の外壁材は、旭化成建材のへーベルパワーボードをお薦めすることが多いです。
ヘーベルパワーボードは、ALC という素材です。ALCとは、「Autoclaved」(高温高圧蒸気養生された)
「Lightweight aerated」(軽量気泡)「Concrete」(コンクリート)の頭文字をとって名づけられたもので、
「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」の意味を持ちます。(旭化成建材HPより抜粋)
要は、「気泡のたくさんある軽いコンクリート」だと思っていただければよいでしょう。
気泡がたくさんあるから、断熱性、遮音性が高く、軽いから建物の構造に負担をかけることなく、
それでいてコンクリートだから、耐久性があり、燃えることもありません。
まさに、外気の影響を受け続ける外壁にもってこいの性質をもった素材だと思います。
この外壁材は、ヘーベルパワーボードの中でも「ジーファス」という商品名で、
「くっきりと刻まれたブリック状のラインと天然石をノミで削ったような暖かみのある陰影が、
重厚な外観を生みだす」 外壁材です。(旭化成建材 HPより)
性能は申し分ないのですが、外観の意匠性にやや劣るのがALCの弱点です。
そんな中この「ジーファス」は、ALC の建材としてはじめてグッドデザイン賞
を受賞した逸品なのです。
さあ、いよいよ完成間近。
工事は進みます。
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