ひと月ほど前に、根伐、山留工事を終えた海を望む地下室地下車庫のある家@鎌倉市。
前回は、捨てコン工事までをご紹介しました。
地下のコンクリート打設工事に向けて工事が進んでいます。
床の捨てコンクリートに赤で示されたラインに沿って、地中梁の配筋を行っています。
しかし、細い鉄筋を組み合わせて、写真のような四角柱を横倒したように仕上げていくのは、難しいのではないか?と思われますよね。
はい、その通り、何もないところから、鉄筋をこのように組んでいくのは無理があるので、実際にはこのような
自転車の空気入れのようなカタチの道具を使って、配筋を行っています。
先ほどのウマは、この配筋の中に組み込まれ、配筋とともにコンクリートの内部に打設されます。
基礎の配筋が完了しました。
今回の基礎は、高くなっている基礎の立ち上がりといわれる部分が、グルリと周囲を囲っています。
木造住宅の基礎を思い出していただくとわかりやすいと思いますが、立ち上がり部分が建物内部にもあって、ちょっとした迷路のようになっているのを見たことがあるのではないかと思います。
建物内部の立ち上がりも、壁の荷重を支えています。
今回の構造はラーメン構造といわれる、4隅に柱がある構造なので、このように周囲を囲む基礎となりました。
4隅に柱が来るということは、大きい荷重がそこにかかるということなので、4隅を囲む地中梁が必要というわけです。
ちなみに、ラーメン構造のラーメンは、ドイツ語で枠という意味があるそうです。
基礎のコンクリート打設を行うための型枠を設置しています。
地下を掘って、矢板が設置されていた壁面を断熱材で覆いました。
すでにお話した通り、壁に沿って基礎の立ち上がりがあるために配筋が高くなっています。その高さ80㎝。
内部の配筋が50㎝ですので、高低差30㎝。
その差分、コンクリートの厚みも変わりますので、型枠で囲っています。
コンクリートの打設が始まりました。
中央の50㎝部分と外周の80㎝を一発で打設します。
高さが違うということは、高いところから低いところへ流れる力が働きます。
一方で生コンクリートは、それほどシャビ―ではありませんから、通常の液体のようなことはありません。
高いところから低いところに流れださないように丁寧に打設を進め、落ち着かせながら行います。
あまりゆっくりやっていると、固まってしまったり、その上に新しい生コンを打設すると、つなぎが悪くなったりしてしまいます。
そのあたりは熟練の技術と経験でカバーします。
手前の型枠内部が80㎝の高いところ。
落ち着いた状態を保っています。
型枠近くの50㎝部分と80㎝の高いところからはじめて、50㎝の内部で終えるのがポイントです。
打設が終了し、均していきます。
美しく仕上がりました。
打設したコンクリートがしっかり固まりました。
写真のように壁の配筋を行った後、床を造るためのスラブ配筋を、さらに1階の床となる天井の配筋を行って、地下車庫の骨組みを完成させます。
その後、コンクリート打設工事を行います。
次回のブログでは、木造の住宅部分の棟上げくらいまで進んでいると思います。
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