当社では、各現場にライブカメラを導入し、工事の模様を遠隔地から監視できるようにしています。
防犯の意味もありますが、現場担当者にいちいち説明を求めなくても、大まかな工程管理ができます。
天候の変化にも迅速に対応できるというメリットもあります。
今年に入って2回、雪が降りましたよね。
そんなときもライブカメラがあるととても便利です。
「川崎の現場で雪が降り始めた。雪養生が必要だ。他の現場は?鎌倉は降っていない。じゃあ、川崎に応援頼む!」
なんてことが、事務所にいながら指示できてしまいます。
コンクリート打設工事前にドカ雪が降ると大変なんです。
この状態で降り積もってしまうと、コンクリート打設工事ができなくなってしまいます。
溶かそうにも現場にお湯なんてありません。
そうそう起こることではないのですが、起きてしまってからでは遅い、大幅な工事遅延の原因になってしまいます。
雪の降り初めにビニールシートで被うことができれば回避可能です。
現場では予期しない様々なリスクがあるので、できるだけ事前に準備できることに手を尽くし、滞りなく工事が進むようにしています。
さて、前回基礎の捨てコン工事までご紹介した医院併用住宅。
早速ご紹介してまいりましょう。
捨てコンに位置を示す墨だしを行い、配筋準備にかかります。
空気入れのような建材=ウマといいます、を支えに鉄筋を組んでいきます。
配筋を囲むように型枠が設置されました。
今回の基礎は布基礎といわれる工法で、この基礎の梁で建物の壁を支えます。
コンクリート打設工事を行う前には、コンクリートの品質を管理するために、スランプ試験を行います。
上から生コンクリートを落として、どれだけ潰れるかをチェックし、水分量などに間違いがないことを証明しておきます。
コンクリートの打設工事が始まりました。
右下から左上に向かって、トタン屋根に使われるような波板が見えますが、これは止水板。
コンクリートの繋ぎ目から水が浸入するのを防ぎます。
打設工事が完了しました。
両サイドに土が残っています。
コンクリートの打設が、あるところまで終わると、土を埋め戻してから次の工程に進みます。
事前に残せるものは残しておけば、手間も省け、その分コストも抑えられます。
1回目に打設したコンクリートが固まったので、その上に載る立ち上がり部分の型枠を設置しています。
立ち上がりの形状がL字型ですと、一回の打設で行える場合もありますが、今回の立ち上がりは逆T字型。
両サイドに生コンが流れる力が働くのでさすがに難しい。
ゆえに打設工事は2回に分けて行います。
左手や奥には埋め戻し用の土がありますが、右手にはありません。
これくらいの狭いスペースだと、土を残しておくことにリスクが発生します。
打設中に土が混ざってしまうようなことがあれば強度が落ちてしまいます。
このようなスペースには土を残さず、最後に埋め戻し作業を行います。
立ち上がりの打設を終えたところで、内部の埋め戻し作業にかかります。
埋め戻すには土がいります。
その土を他所から運ぼうとすると、そこにもコストがかかります。
そうならないように、建物が配置されない場所の根伐り作業をこの段階まで取っておいて、根伐りしながら、同時に埋め戻します。
こんな感じ。
何も考えずに進めると、とっても効率が悪くなることがお解りいただけると思います。
埋め戻した土の上に砕石を敷き、圧力をかけ、固めます。
厚みは15㎝。
砕石の厚みも決められています。
転圧した砕石の上を防水シートで覆い、
サイコロでコンクリートのかぶりを確保して、配筋します。
土間コンクリートを打設する際も、先ほどご紹介したスランプ試験を行い、コンクリートの品質を管理しています。
打設が完了しました。
滑らかに美しく仕上がりました。
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