ゴールデンウィーク前のお引渡しを目指して工事を進めておりました「地下室地下車庫のある家@横浜市南区」。
先日、完成を前に撮影に行ってまいりました。
詳細は建築実例のページでご覧いただくとして、いつものように実例ページでは触れないポイントをここではご紹介したいと思います。
まずは玄関内部から。
こちらは前回ご紹介した玄関から見た4m上の1階に上がる階段の写真。
折り返しまでは、階段下収納を確保すべく木造で造りましたが、踊り場から上がる部分からは鉄骨のスケルトン階段を採用しています。
階段室は北面に設けているので暗くなりがちですが、スケルトン階段だと、
この通り、隙間から光が漏れて暗さを感じません。
一般的な階段ですが、光の入り方にアクセントがあり、見た目にも楽しく、いい感じです。
リビングのあるフロアから階段室を見たところです。
抜けているので、圧迫感がありません。
下から2段目と3段目の踏み板の間、ぼんやりと黒く見えるのがお判りいただけますでしょうか?
ご想像のとおり、玄関の土間です。
ということは、
帰宅後の、
「ただいま!」
「おかえり!」
を、アイコンタクトをとりながら挨拶が交わせます。
なにかと安心です。
さて、こちらは寝室がある2階の洗面化粧台。
何か普通と違うところがあるのですが、お判りいただけますでしょうか?
はい、床が一段下がっていますね、その段差約20㎝。
この洗面化粧台の奥は、先ほどご紹介した階段室で、前述のとおり北に面しています。
ということは北側斜線規制がかかります。
西向きの立面図の2階部分です。
正面が西を向いていますので、左側が北向きになります。
おひさまは、右の奥から上がって、右手前に沈みますので、向かって左側のお住まいの日照を確保するために、棟から左傾斜の屋根勾配がついています。
階段室は下から上がってくるので、天井が多少低くても問題ありませんが、洗面室はそうはいきません。
そのままフラットに造ると、天井高2mを切って、最も低いところでは1.5mほどになってしまいます。
そこで、床を20㎝ほど下げて、天井の高さを確保しました。
先ほどの正面のお手洗い、こちらも20㎝下げた洗面台と同じ高さに下げて、右側の一番高いところでは、2mちょっと、最も低い向かって左側の壁で1.7mを確保しています。
これだけの高さが確保できればまったく問題ありません。
さて、このトイレ。
クロスと同系色で、主張しない腰壁の化粧板を採用しました。
アイカのタフウォールS.
よく見ると品のある装いの柄がデザインされています。
見た目だけでなく、汚してしまってもサッとひと拭きすればきれいをキープできます。
さて、話は段差に戻りますが、20㎝下げるということは、下の階の床が下がるということ。
納まりはどうなっているかというと、
当然ながら20㎝下がっていますが、天井高は2.4mありますので、一部20㎝下がってもほとんど気になりません。
2階のトイレと同じ位置に1階のトイレをレイアウトしています。
2.2mの天井高ですが、まったく問題ありません。
高さは問題ありませんが、このお手洗いの前は、階段室。
この間約1mほどしかないため、普通の扉を入れてしまうと、トイレから出る時に、階段から降りてくる人にぶつかってしまう恐れがあります。
そんなことがないように、こうしました。
ドアの中央付近で折りたたまれる中折れ戸です。
これなら、急にトイレから出てこられても、ぶつかることはないでしょう。
住宅系の設備も、少しづつ進歩を重ねています。
さて、北側に面するお部屋、階段室、洗面化粧台、トイレをご紹介しましたが、北側の奥行きは10m超。
もう一部屋レイアウトする必要がありました。
一番奥に位置するのはドライルーム。
このお部屋は、屋根の最も高い棟近くから幅広くレイアウトしたので、最も高い天井高は、他と同じ2.4mを確保できています。
もっとも低い向こう側の壁に面する高さは、1.5mになりますが、用途を考えるとちょうど良い高さになっています。
さて、ところ変わりまして、キッチンです。
右奥にビルトインコンロが見えまして、それ以外はステンレスの取っ手のついた扉がズラリ。
今回は食洗器をお選びにならなかったんだな、と思いきや
収納扉と思っていたこのスペースに食洗器がありました。
内部にスイッチがつき、外目には収納とほとんど変わらない見栄えで、スタイリッシュになっていました。
さて、こちらは1階の寝室です。
明るく気持ちのいい空間ですが、物騒な事件が続いている昨今、安全のために
リモコンで開閉するシャッターを設けています。
手動のシャッターは、いちいち開閉するのが億劫で使わなくなるという声もあります。
大きな開閉音が出ることもないので、ご近所迷惑にもならず、安心です。
YKKAPの調査によると、採用してよかった設備機器の第2位につけています。
床暖房や浴室乾燥機よりも高いのはちょっと意外な感じがしますね。
シャッターだけでなく、玄関には防犯カメラも設置しています。
防犯カメラはご存知の通り、付けていることで犯罪を未然に防ぐ効果があります。
愛知県の刈谷市では、街の防犯対策として防犯カメラを毎年増やしていったところ、5年間で犯罪の件数が46%も減少したそうです。
一般のお住まいでも、これからはますます増える可能性が高いですね。
最後は地下車庫内部に設置した3つのフック。
こちらは冬用タイヤをバンドで留めておくために取り付けておきました。
地下車庫は雨風をしのげるスペースで、大切なモノを仕舞えるメリットも大きいと思います。
さて、全貌はゴールデンウィーク後、5月中にはご紹介したいと思っております。
乞うご期待!
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