これまで長らくの間計画していた、地下2階、深さにして約6mの備蓄倉庫の建築が始まりました。
こちらが着手する前の現地の状況。
計画では、地下2階、地下1階の備蓄倉庫と、1階にガレージを設けます。
その上、2階部分にはエレベーターホールを設け、奥に見える母屋の2階と渡り廊下で繋ぎます。
ご自宅の2階から直接、4層のエレベーターで地下2階まで直行できるプランです。
まずは、雑草を排除。
ご覧の通り、道路から7〜80㎝高くなっている土地です。
このままでは重機が入れないので、
フラットな状態に整地します。
今回の工事で、既存の裏口にあるアプローチの一部に、今回の工事と重なる部分が出てしまうので、解体、撤去しています。
ギリギリのところまで山留工事を行います。
整地が完了し、準備にかかります。
地面に置かれている敷板、2種類あります。
左手の鉄板は800㎏もありますが、右手のプラスチック板は重いものでも20㎏ほど。
なんせ、地下2階を支える山留を造るので、それを支えるH鋼も相当なモノ。
8トン車で搬入するので、その重さを支えるには鉄板の敷板が必要です。
でも、この鉄板は重機でないと運べないので使い勝手が悪い。
もう少し軽いユンボなどの重機はプラスチック製で大丈夫、であれば人の手で運べる方が便利です。
そんな理由で使い分けています。
整地が終わり、本格的な工事を行う準備が整いましたので、現場を仮囲いで覆います。
仮囲いは、安全確保、防犯、防塵、防風、遮音など様々な役目を果たします。
先ほどご紹介した鉄板の敷板がレールのように並べられています。
8トン車で運ばれるH鋼を搬入するルートが確保されました。
これがないと、車が沈み込んでしまいます。
さらに、その周囲に砕石を敷き、転圧をかけて踏み固めました。
これで準備完了。
いよいよ到着しました。
ご覧のように、駐車する際に切り返しを行うので、鉄板がないところもある程度固めないとダメなのです。
それならば砕石敷と転圧だけでいいのでは?とも思われそうですが、長時間重さがかかる場所や、特に荷重がかかる部分には、敷板がないと危険なのです。
無事に降ろされました。
通常の2倍ほどの大きさがあります。
地下2階の深さですので、10mの長さが必要ですが、10mの長さのH鋼を搬入して作業するのは現実的ではないので、2本のH鋼を現場で繋ぎ合わせます。
右手に見えるのが建柱車、左手にあるのが、埋め込んだH鋼をしっかりと固めるセメントミルクを製造する機械=ミルクプラントです。
このドリル=オーガーを使って、地下10mほどの穴をあけます。
下部3mが地下2階部分より下の地下に埋まり、1mほどが基礎に、残り6mが地下2階部分といった感じです。
直径45㎝のオーガーであけていますので、実際にはかなり大きい穴です。
10mのH鋼を挿入します。
中央部分に圧接で繋いだ跡が、西陽にあたってはっきり見えますね。
H鋼の埋め込みが完了しました。
冒頭ご紹介した、裏口のアプローチを一部解体したところです。
今回の工事はフラットな土地に地下2階の備蓄倉庫を造ります。
これまでご紹介してきた当社が得意とする地下室地下車庫のある家は、ほとんどの場合、1方向か角地であれば2方向は、道路に面していました。
作業のイメージとしては、トンネルを掘るとか、山を切り崩すといった感じでしょうか。
この場合、掘り出した土は、その場でダンプカーに載せて、順次運び出すことが可能です。
しかし今回の工事は、落とし穴を造るように掘り進むので、当初はダンプカーに土を載せて運べますが、すぐにユンボーのアームが届かなくなってしまいます。
なんせかなりの深さまで掘り進めますので。
このあたりの難しい問題を、安全第一に、しっかりと解決しながら進めてまいります。
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