8/14から8/20まで、夏季休業とさせていただきます。
この間、建築相談室もお休みとなりますので、あらかじめご承知おきくださいませ。
さて、連日猛暑が続く中、現場は動いております。
本日は、横浜市泉区で進めている賃貸併用住宅の続報をご紹介いたします。
前回、地下車庫が完成したところまでをご紹介しておりました。
いよいよ住宅の建築をスタートさせるにあたり、
構造材を搬入します。
3.5mほどの高低差があるので、クレーン車で慎重に運びます。
土台と大引を据え、構造用合板に防蟻処理を行っています。
当然ですが、設置済みの構造材も防蟻処理を終えています。
コンクリートで仕上げた基礎の立ち上がりの上に、黒い基礎パッキンを挟み、その上に載るのが土台、この写真では見えませんが、鋼製束で支えられている構造材を大引といいます。
土台と大引で、マス目状になった空間に断熱材をはめ込んでいます。
断熱材はフクビのフェノバボード。
断熱性が高く、施工がしやすく、耐久性が高く、火災にも強い高性能断熱材です。
断熱材を施工した構造材の上に先ほど防蟻処理を行っていた構造用合板を載せ、床面を造り終えたところ。
上棟に向けた準備を行っています。
写真右下の床材が載っていない部分、コンクリートのたたきが見えますね。
ご想像の通り、玄関の土間にあたる部分。
「室内の床に断熱材を施工していても、玄関土間が基礎の上にあるなら、そこから冬の寒さが襲ってきてしまうのでは?」
と思われそうですよね。
少し時間を巻き戻しますと、
床を張らずに仕上げる玄関土間は、事前に断熱処理を行っています。
この写真、砕石の下にも厚みのある断熱材を施工しており、このあと、モルタルで土間を仕上げています。
なので、真冬でも外気が直接たたきに伝わって底冷えするようなことはありません。
ここからは一気に上棟へ。
さて、3人の職人さんがいるところ、その周囲に比べて床の骨組みとなる格子が一段下がっているのがお判りいただけますでしょうか?
この部分は賃貸住宅の外廊下と水回り部分になります。
外廊下は当然ながら、水回りも配管を通すことから、床を下げています。
2階の床からさらに
屋根を葺き上げます。
この段階では1-2階は構造むき出しですが、屋根だけは先行して仕上げます。
野地板の最上部分=棟に隙間が空いているのは、この部分から屋根の内部に溜まった太陽の熱に温められた空気を抜くためです。
防水シートを施工し、
屋根材で覆いました。
雨が入り込むようなことがないように、棟の隙間は棟カバーで覆います。
壁も屋根も、内部に湿気が溜まると内部結露を起こし、住宅の寿命を縮めます。
なので、屋根、壁に通気層を設け、熱と湿気が抜けやすいようにしておきます。
こちらは、キャッチーなネーミングからその機能がうかがえる配管です。
1つの建物に複数のご家族が暮らす賃貸併用住宅の大きな問題になるのは騒音です。
寝静まった深夜に、トイレの水を流すと、思いのほか気になるもの。
そこでこの音ナインが活躍します。
通常の配管を、吸音材と遮音材で覆い、フィルムでカバーしています。
1949年に岐阜県で創業した、製造元のシーシーアイ株式会社によると、通常の塩ビ管だと深夜うるさく感じる46-47デシベル程度の音が、音ナインを使うと、騒音が気にならない31-32デシベル程度まで抑えられるそうです。
賃貸併用住宅にもってこいの製品ですね。
実際にはこんな感じで施工します。
この音ナインを装着することで、騒音を15デシベル程度抑えることができるそうです。
壁面にパーティクルボード=ノボパンが設置されました。
パーティクルボードとは、木片や家屋を解体した後の廃材などを人工的に成板したリサイクル製品です。
原料が木と合成樹脂の接着剤なので、断熱性、遮音性が高く、釘が打て、カットもしやすく、木材特有のクセ(伸びたり縮んだりなど)もありません。
外壁の下地材として使うのに適した構造用面材です。
住宅の全体像が把握できる状況まで来ました。
2階中央の壁がない部分が、先にご紹介した床が一段下がっている外廊下です。
サッシが入り、南側に面するバルコニーにはFRP防水の処理が始まっています。
さて、お盆休みまであと2週間。
1年で最も暑い時期を迎えている中、新型コロナもひそかにまた増えてきているとか。
この季節に体調を崩すと、とてもきついです。
いつも以上に健康管理に気を付けながら、粛々と進めてまいりたいと思います。
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