先月上旬に、コンクリートの打設工事までをご紹介した地下室のあるRC造の家@横浜市青葉区の続報です。
養生期間を終え、型枠を撤去しました。
屋根
美しく滑らかに仕上がっています。
左右に渡しているロープは、屋根工事を行う職人さんが安全に作業を行えるようにフックを掛けるためのロープです。
写真に写っていない手前側は切妻ですが、このアングルをもう少し進めると、
寄棟部
寄棟の傾斜が確認できます。
模型で再確認しておきましょう。
模型
写真でご紹介できた寄棟(よせむね)は、屋根の一番高い棟の部分に寄せているので、わかりやすいと思いますが、切妻(きりつま)という言葉はわかりにくいですよね。
妻という言葉は、端という意味があり、住まいでは、棟の直角にあたる壁面(写真左手の五角形の壁)を妻といいます。
その妻側の屋根をズバッと切った格好になるので、切妻というんですね。
ちなみに、「刺身のつま」も料理の端にあるので、そのように呼ぶそうです。
雨樋設置
養生期間を終えると、早速雨樋の設置にかかります。
屋根から流れる雨水を受け、
集水器
こちらの集水器から排水されるようになります。
さて、コンクリート構造の屋根、打設する前の型枠を設置したところを再確認したいと思います。
型枠
太くて深い溝、これが屋根を支える梁になります。
ということで型枠が撤去された状態をご紹介しましょう。
室内
なかなかの迫力。
巨人が大の字になって屋根を支えているようです。
何もお化粧をしていない、型枠を外しただけの打ちっぱなし状態ですが、美しく打設を終えることが出来ました。
さて、引き続き、屋根の上に戻ります。
下地材塗布
コンクリートの屋根表面に、ルーフィング=防水シートがしっかり密着するように下地材を塗布します。
ルーフィング
下からルーフィングで覆っていき、
ガルバリウム鋼板
さらに下から、屋根材を設置しました。
これで屋根は完成。
内部の工事も進んでいます。
サッシ取り付け
こちらは1階の室内。
梁や天井部分のコンクリートの表面が滑らかに光が反射して、こちらもとてもきれいに仕上がりました。
室内は、サッシの取り付けから入ります。
1階 階段室
斜めにかかっているハシゴが見えますが、最終的にはこの部分に階段が設置されます。
その左手も、床が抜けているのが見えます。
右側の方が、ほんの少しだけ手前に広く空いているのがお分かりいただけますでしょうか?
左側の奥行きが狭い方は、将来エレベーターを設置することが出来るように準備した収納スペースです。
右側のまわり階段ほどの奥行きは必要ないのです。
エレベーターを設置する可能性がなければ、左側の床面はコンクリートを打設しますので、設計段階でその可能性を判断しておくことがとても重要です。
コンクリートの床にしてしまうと、将来、エレベーターを増設することは難しくなります。
断熱材吹付
サッシの取り付けを終え、断熱材の工事に入りました。
ピンク色が特徴的。
ちなみに木造は白で、視覚的に判別できるようになっています。
壁面や天井になにやら、細い棒や消しゴムのようなものが付着しているのがお分かりいただけると思います。
寄ってみましょう。
寄り
細長い棒は、天井を固定するための穴=インサートがあるのですが、そのまま吹付を行うと穴が埋まってしまうのでこの細い棒で塞いでいます。
終了後、撤去します。
消しゴムのように見える四角いものは、プラスチックレンガと呼ばれる部材です。
コンクリート構造の建物内部を壁で仕切る際、何らかの下地がないと壁を固定できません。
そこで、断熱工事の前に、壁を仕切る位置にこのプラスチックレンガを貼り付けて、壁を固定出来るようにしておくというわけです。
構造躯体の工事はほぼ終了しました。
これより、本格的な内装工事に着手します。
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