前回までにコンクリート打設工事を終えた、外断熱RC3階建てスキップフロアの家。
RC造の家は、全部あるいはその一部を打ちっぱなしにするケースが多いのですが、今回はその名の通り外断熱工法。
外側に張り巡らした断熱材を覆う外壁材が必要となります。
今回採用するのは、こちら。
タイル施工中
株式会社淡陶社のアジョワンボーダーという名のタイル。
淡陶社(ダントータイル)は、淡路島で賀集珉平(かしゅうみんぺい)翁の焼いた珉平焼きが始まり。
今から約200年前の徳川11代、家斉将軍の時代に、徳島藩の藩主、蜂須賀公のお手窯として花器や茶器を作り、淡路焼として名を馳せていたんだとか。
淡路島には良質な白土があり、焼き物に向いていたのでしょう。
その後、珉平焼きを継承して、工場を設立し、1892年に早くもタイルの生産に着手。
翌1893年には日本で2番目の株式会社となる淡陶株式会社に改称した、老舗中の老舗です。
バルコニーから
基本的に、全面をこのアジョワンボーダーで仕上げます。
タイルの魅力は1つ1つ表情が異なるので、近くで見た時にはその素材感が味わえ、引いてみても繊細な色柄をちりばめた奥深さを感じることが出来ます。
このアジョワンボーダーを施工したカタログの事例をご紹介すると、こんな感じ。
カタログより
重厚感のある外観に仕上がります。
外壁にタイルを貼りつけた後、目地を埋めます。
目地材
目地材は粗目に仕上がる、MTーMEJI。
川崎市中原区に本社を置く、キャン’エンタープライゼズ株式会社の商品です。
レンガやブリックタイルの製造販売を手掛ける建材メーカーです。
「目地なんてどうでもいじゃん!」などというなかれ。
目地材による印象の違い(キャン’エンタープライゼズ株式会社のサイトより抜粋)
全然違いますよね。
施工中
とうわけで、ケーキを作るときに使うホイップクリームを絞る袋のような見た目の道具を使い、目地を埋めていきます。
目地入れ完了
いかがでしょう?
目地部分が、粗めに仕上がっているのがお分かりいただけるかと思います。
通常のコーキングのように、滑らかに仕上がる目地材よりも、自然な風合いで、アジョワンボーダーの魅力を引き立ててるように感じます。
内部の工事も始まっています。
天井
天井部分に軽量鉄骨を組み、配管が通るスペースを確保しています。
今回のお住まいには、以前にご紹介した通り、ダイキンのベンティエールという全熱交換換気システムを採用します。
ベンティエール パンフレットより
各部屋と本体機器をつないで熱交換を行うので、ダクトを通すスペースを確保しています。
床も、
床
このように鋼製束を配置し、その下に配管が通るスペースを確保します。
パーティクルボード施工中
鋼製束の上には、まずパーティクルボードを設置します。
小さな木片を圧着して製造されたパーティクルボードは、木材でみられるような反りや割れが少なく、加工しやすいので、下地として使うのに適しています。
合板
その上から合板を載せ、最後にフローリングで仕上げます。
階段準備
階段の踏み板を受ける金具の設置も完了、
窓枠設置
取り付けたサッシの窓枠を固定する工事も進んでいます。
地味な作業ではありますが、ひとつひとつ着実に進めていきます。
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