前回、3月の終わりに、地下の型枠設置までをご紹介した、地下室地下車庫のある二世帯住宅@横浜市神奈川区。
一般的な住宅×4邸分ほどの床面積を有する大きなプロジェクトですが、工事が進んでます。
梁の配筋完了
工程としては、前回までに擁壁を兼ねる地下の壁の配筋を終え、型枠を設置したのち、太い梁の配筋を終了したところです。
これより、
1階の床配筋中
地下の天井=1階の床となる配筋工事を行います。
鉄筋の下に忍ばせてあるのは、コンクリートの被り厚を確保するためのスペーサー。
この床の骨組みとなる鉄筋、最終的には
完了
黄色い型枠に霧がかかって見えるほどの密度になります。
中央やや右手に見える配筋のない部分が地下と1階をつなぐ階段室です。
配筋工事が終わり、いよいいよコンクリートの打設へ。
奥に見える紫色のアームがポンプ車です。
コンクリート打設中
右手の白いミキサー車が運んでくる生コンクリートを、ポンプ車で組み上げて、打設します。
毎度のことですが、水分量の多くない(基本的に水の比率が低いほど強度が増します)コンクリートを、隙間なく打設していくのは、骨の折れる作業です。
上からは、バイブレーターでコンクリートを振動させつつ、型枠の内部で壁を叩きながら配筋内部まで空気が入らないように作業を行います。
コンクリート工事が「打設」といわれる所以です。
基礎工事のときにも触れましたが、その時は床面(耐圧盤)だけで、ミキサー車18台分ほどとお伝えしました。
今回は、壁面と地下の天井=1階の床で、合計30台近い搬入がありました。
完了
早朝から始めて、その作業を終えたのは、夕暮れ時。
美しく打設を完了いたしました。
5月に入り、日が長くなっているのを感じますが、明るいうちに作業を終えることができ、何よりです。
1階床立ち上がりの型枠設置
地下のコンクリート養生期間を経て、1‐2階木造部分を建築する土台を載せる立ち上がりの型枠を設置し、最後のコンクリート打設工事に備えます。
そうこうしているうちに、地下の型枠を解体する工程に入りました。
地下の型枠撤去
時間をかけて丁寧に打設した甲斐があり、美しく仕上っています。
大きな建物だけに、その柱や梁、床の厚みを感じていただけると思います。
基礎の立ち上がり完成
さて、建物を支える地下のコンクリート工事はこれにて全て終了しました。
これより、本格的な居住空間の工事に入ります。
まずは床下に準備する配管から。
土台設置
そのあと、コンクリートの立ち上がありに、基礎パッキンを挟み、床面には鋼製束を配置して、その上に土台を載せます。
ここからは一気に、1階の床、柱と構造を立ち上げていきます。
上棟へ
2階の床から柱、
上棟
さらに屋根までの施工を終えました。
下から見ると、
圧巻
その大きさを感じていただけると思います。
コンクリートも良いですが、無垢の木肌もとても美しいです。
通常、屋根の野地板を支える垂木は、縦長の木材を用いますが、今回は屋根のサイズに合わせて、横も縦と同じくらい太い木材を使っています。
ルーフィング
野地板の上は、防水用のルーフィングで覆います。
ルーフィングの先に見えている軒先をカバーしているのは、水切り金物といって、屋根を伝った雨水が建物に侵入しないようにする補助部材です。
屋根葺き
というわけで、ルーフィングの上にガルバリウム鋼板の屋根を葺きました。
これで、雨に降られても安心です。
屋根の棟部分には、
棟換気
棟換気用の金物も設置完了。
屋根裏には、湿気を含んだ空気が溜まりがちになるので、適切に喚起を行わないと内部結露の原因になり、家を傷めます。
また、夏の太陽に熱せられた屋根は高温になるので、屋根の裏に空気を通し、棟から抜いて熱を逃がすのがとても重要です。
通気層確保
内部には通気スペーサーを設置して、棟までの空気の通り道を確保します。
ノボパン
壁にはノボパンという木片を再利用した構造用面材を設置。
加工がしやすく、変形もせず、材質も均一なとても便利な建材です。
この壁材を設置するにあたり、釘打ちを行う間隔も全て構造計算によってきめられています。
ということは、建物ごとにその間隔が異なるということ。
そのあたりも、目安となるラインがあらかじめ引かれてあり、施工がしやすくなっています。
FRP防水
壁の取り付けが終わり、バルコニーの防水処理も完了しました。
最も重要な建物の構造に関する工事を終え、これより窓の取り付けや断熱材、住宅設備の搬入などの工事に入ってまいります。
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