天災は忘れた頃にやってくる、とは物理学者であり、文学者でもある
寺田寅彦が残した言葉と言われていますが、最近は忘れるまもなくやってきます。
被害に遭われた方々には、心よりお悔やみを申し上げます。
今回の台風は、大陸からの寒気の入り込みが通常より弱く、四国沖の海水温が高かったために、
勢力が衰えることなく上陸するに至ったそうです。
この記事をみて、8月末に放映された、『NHKスペシャル 地球大変動の衝撃 第2集 スーパー台風 ”海の異変”の最悪シナリオ』
を思い出した方も多いのではないでしょうか?
地球温暖化により、これまでよりも水深の水温が高くなっていて、台風に水蒸気を供給し続けるため、
勢いが増し、風速が一気に強まる『急速強化』が起きるというもの。
これまでの台風の常識を覆す、『スーパー台風』が頻発し、日本を襲う可能性がある、という内容でした。
スーパー台風とは、米国で度々起き、通過する街を破壊していく、あのハリケーンのようなものです。
当社は、主に鉄筋コンクリートの住宅を建てている会社です。
このブログをご覧いただいている方は、コンクリート住宅に興味を持っていただいている方が
多いと思いますので、天災に対する鉄筋コンクリート住宅の耐性についてご紹介したいと思います。
宮城県沖地震、阪神淡路大震災と、大きな地震が起きるたびに、耐震性を高めるための法律が強化されてきました。
そのため、今の基準で家を建てていれば、木造住宅でも倒壊することは少ない、と言われています。
事実、1981年に改正された新耐震基準に則って建てられた家は、1995年の阪神淡路大震災においても
被害は少なかったと言われています。
そんな中、東日本大震災が起こりました。
地震で倒壊する家を見ることはほとんどありませんでしたが、津波で全て流されてしまいました。
『鉄筋コンクリートの建物は津波に強かった』
2011年4月11日付、日本経済新聞のサイトで紹介されている記事です。
『津波による壊滅的な被害を受けた低地の市街地で、鉄筋コンクリート(RC)造の建物だけが残っている──。
岩手県宮古市から宮城県亘理町までの沿岸約300kmを6日間かけて南下し、各所で同じ光景を目にした。』
当時の写真とともに記事が紹介されています。
だからといって、RCの建物にいれば助かったか、と言われれば、きっとそうではなかったでしょう。
この記事のメッセージは、ほとんどの建物が流された中で、RCの建物は津波による外圧にも耐えた、
ということです。
RCの建物は、木造に比べ5倍以上の重さがあると言われています。
その重さに耐えられる地耐力を確保して、建物と一体化した基礎が支えます。
間違いのないようにRC造の建物は、全て構造計算が必要になります。
建物そのものが重い上、地盤に根深く密着しているので、圧倒的に外圧に強いのです。
冒頭のスーパー台風が来た時には、きっとこの外圧に対する強さが役に立つと思います。
もちろん天災の前には、歯が立たない場合もあるでしょうが、
何が起こるかわからない現在、家族の安全を守る一つの選択として、
鉄筋コンクリートで家を建てるという選択は正しいのではないか、と思うのです。
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