いよいよ爽やかな季節がやってきました。
寒すぎず、暑すぎず、衣類で調整しながら快適さを維持でき、
外に出ても、蚊を気にすることもなく活動できます。
1日1日を大切にしたいものです。
さて今日は、鉄筋コンクリート造の建築物やRCの外構をつくる際に使用する、
面木(めんき)と目地棒(めじぼう)という建築資材をご紹介しましょう。
鉄筋コンクリートは、その名のとおり鉄筋とコンクリートで頑丈な造りを構成しています。
構造自体はとっても強いのですが、外構の角(カド)の部分は、コンクリートの塊ですから、
外圧が加わると、欠損してしまう場合があります。
それを防ぐための資材が、面木と目地棒です。
壁のカドが取れていますでしょう?
お料理に使う野菜が煮崩れないように面取りをするのと似ていますね。
面木と目地棒の良い写真がありませんでしたので、簡単な図で御紹介しましょう。
面木は三角柱、目地棒は台形の四角柱です。
面木はわかりやすいですね。
目地棒を使うとこのように仕上がります。
面木で仕上げるよりも、凹凸がはっきりし、陰影が出ます。
並べてみましょう。
目地棒で仕上げると、深みがでて表情が豊かになります。
一重目蓋と、二重目蓋の違いと似ているかもしれません。
この目地棒の特性は、外壁のデザインにも生きます。
目地棒で外壁にくぼみをつけることで、陰影を生み出し、意匠性を高めます。
外構の縦のラインが、目地棒によるものです。
下部にはラインをつけずに、中央部だけに縦ラインを入れることで、しつこすぎない
アクセントになっていると思います。
先ほどご紹介した目地棒が台形なのは、狭い方を奥にして、解体する際にバラしやすく
するためなのですね。
この写真ではわかりにくいですが、角に面木ではなく目地棒を使うのも、陰影がはっきり出来て、
印象に残りやすい仕上がりになるからなのです。
『凹凸をつけることで陰影が出、意匠性が高まるのは良いけど、その部分のコンクリートの
厚みが犠牲になって強度に影響が出るんじゃないの?』
そんなご心配をお持ちになったら、かなりの上級者です。
もちろん、耐久性を犠牲にするようなことはいたしません。
鉄筋コンクリート造の鉄筋がコンクリートに埋まっている厚みを『かぶり』といって、
法律でその厚みは決められています。
薄くしてしまうと、断面欠損の恐れがありますので。
当社で目地棒を使って意匠性を高める場合には、目地棒で出来るくぼみの
一番凹む部分の厚みが、法律で定められた厚みをクリアするように施工しています。
使いやすさや住宅性能はもちろん大切なのですが、見た目にもこだわりたいもの。
今の技術で建てるRC住宅は、想定外のことが起こらなければ、ゆうに100年以上持つでしょう。
資産価値が高く長く使える建物だからこそ、見た目にも美しい建物を建て、
何世代にも渡って愛着を持って住み継いでいただけるような家を建てたい、と思っています。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
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