2016年度が始まりました。
日中は春らしく、暖かかったですが、日が落ちるとまだ寒いですね。
さて、寒かった2月の中旬にご紹介した『地中熱利用の家』 続きです。
前回までにご紹介したところ。
地下車庫までのコンクリート打設工事が終わったところです。
工事も進んでまいりました。
この地下車庫は、車庫部分の上に収納スペースがあって、その上に屋上ができます。
このお写真は屋上部分。
これより、収納階の壁面と天井(屋上の床)、及び屋上の立ち上がりの打設工事を行います。
はい、あっという間ですが、屋上までの打設が終わりました。
ならしているところです。
『ん?あれ?手前の型枠の中、打設工事が終わっている?なんで?』
これに気づいた方は上級者。
通常、コンクリートの打設工事は、下から1階ごとに上がって行きます。
1階の壁と2階の床を打設し、乾燥させてから2階の壁と3階の床を打設するという具合。
今回の工事の段取りはこうです。
①まず、収納壁面のコンクリート打設します。次に屋上の床面を打設せず、
②屋上壁面の一部を打設します。
この際、屋上の床面はまだ打設が終わっていないので、流し込んだコンクリートは屋上床面へ
流れ出ます。しかし、コンクリートに硬さがあるので、ある程度のところまでで止まります。
その段階で少し置いて安定させます。
③安定したら引き続き、屋上の壁面の打設を終了させ、
④最後に、屋上床面の打設を行う、というわけです。
今回のように一発で打設することで、コンクリート自体の切れ目がなくなりますし、
コストも抑えられるのです。
といってもいつもはできるわけではありません。屋上だから出来る技です。
綺麗にならされました。
足場が組まれているうちにグリシート覆います。
グリシートは地中に埋まったRCの周りを多い、水の通り道を作る重要な枠割を果たします。
さあ、埋め戻しが始まりました。その奥には、地中熱利用のパイプが・・・
ご覧下さい、地中熱を取り込むパイプです。ん?なにか水滴のようなものが・・・
結露です!
地下で温められた空気が上にあがり、このパイプで冷やされて結露していたのです!
地中のパイプないの温度と外気が結露を起こすほど温度に差があるということです。
こうなると、地中熱利用、俄然期待しちゃいますね~。
もちろん、この部分も地中に埋まり、家に到達するまで冷やされることはありません。
そうしないと意味ないですもんね。
ここも埋め戻されるわけです。
おお!全貌が見えてきました。
窓がある階が収納階です。
母屋から階段で降りて屋上へ、さらに地下車庫へと続きます。
完成までもう少し。
工事は続きます。
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