前回の続きです。
地下車庫の山留め用のH鋼を打ち込んだあと、地盤が弱いので補強するために
41本の杭を打つというお話をご紹介しました。
どのような杭を打つかというと、
長いですね~。ざっと5~6mあります。
今回は、建築する住宅を支えることができる地盤=支持層まで11メートルもありますので、
最終的にはこの杭を2本つなぎ合わせます。
杭の先端を見てみましょう。
円盤を半分に切って、前後に歪めたような形状をしています。
この円盤を地上に置いて、上から回転を加えながらアツをかけます。
すると、どんどん潜っていくという寸法。テコットパイル工法と言います。
それでは、現場の模様をどうぞ。
ん~、長いだけに、遠いですね。でもイメージ湧きますよね。
回転によって先っぽがどんどん中に入り込む様子が。
どんどん入り込みました。
ここで、もう1本のくいとつなぎます。
繋ぐ機材はこちら。
どのように繋ぐかというとこちら
もう少し寄ってみましょう。
圧入した鋼管杭の上にこの器具を取り付けています。
この上にもう1本の鋼管杭をつなぎます。
上から吊った状態で下の鋼管杭とつなぎます。
繋いだあと、さらに回転させて中へ中へと支持層まで注入していきます。
11メートルの支持層まで鋼管杭が到達しました。
この段階で、想定している硬さの支持層まで到達しているかどうか試験をおこないます。
スライド試験といいます。
写真のような棒を鋼管杭の中にスルスルと忍ばせます。
支持層から決められた高さのところからロープを離して、先ほどの棒を支持層に落とします。
スルスルスル、ドンッ!という感じです。
すると、
先ほどの棒が、下に落ちた時の衝撃で赤囲みのようになります。
ようは、支持層が固いために、この棒が落ちた時の重力でこれだけ反発したということです。
これが軟弱地盤のままだと、ズボッ!となって反発せず、このようになります。
開かない、というわけですね。
今回のスライド試験では、想定される数値が出ていますので(調査してやっているので当然ですが)、
支持層まで鋼管杭が打ち込まれたと判断できるわけですね。
地下11mも潜っているとは思えない姿。
このままですと雨が入ったり、場合によってはコンクリートが入ったりしますので蓋をします。
このようにしっかりと蓋をしてあげて、
これで安心ですね。
11メートルというと、3~4階建ての建物に相当します。
大変な作業ですが、とても重要な工事です。
工事は進みます。
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