8月の終わりにご紹介した新しい家づくりがようやくスタートいたしました。
建て替え前のお宅の様子から振り返っておきましょう。
高台の好立地です。
年数の経過は感じられますが、きれいにお住まいであることがよくわかる佇まい。
外壁もフェンスも門扉もバリバリの現役といった感じです。
地下室・地下車庫のある家を建てるのにぴったりの高低差ですね。
まずは、建物の解体から始めます。
ユンボを敷地に上げて、手早く解体スタート。
実際には解体するのも大変な作業なんです。
この場ではこの程度のご紹介とさせていただきましょう。
解体が終了いたしました。
と同時に現れた、奥の壁。高いところで5メートルほどあります。
この擁壁は現在でも通用する基準で建築された擁壁で、工事終了後に検査済み証を受けていました。
今回のように安全が確認されている擁壁であれば問題ないのですが、そうでない場合もあります。
お隣のお宅の擁壁が安全かどうか確証が持てない場合、その擁壁に面している土地に家を建てる際には、
建築する方が安全を確保しなければいけません。
どのように安全を確保するかというと、万が一崩れた場合でも巻き込まれないように、
それだけの距離をとって建物を建てるのです。
その距離はどうやって割り出すか?
図解してみましょう。
このように、土の入った箱を逆さまにして引き上げると、土が崩れます。
こんな感じ
両端が崩れ、ある一定のところで止まり、安定します。
この角度を安息角(あんそくかく)といいます。
要は、この延長線上を避ける必要があります。
わかりにくいので、過去にご紹介した安息角の影響を受けて建築した事例の
図面を再度ご紹介しましょう。
安息角35度の斜線をさけ、コンクリートの壁を造って建築した事例です。
万が一擁壁が崩れたとしても、安息角のラインを避けていれば、巻き込まれないわけです。
(点線が建物とぶつかっている所から下は、コンクリートの壁なのでセーフです)
このケースでは土地が広かったためにそれでも十分な広さが確保できましたが、
そうでない場合はかなり大きな制限を受ける可能性があります。
今回は、その影響を受けずに済んだため、擁壁から約1メートルの箇所に山留を行います。
約4メートルほど掘りますので、25センチサイズのH鋼を9メートルの深さまで打ち込みます。
その模様は工事が進捗次第お伝えしてまいりましょう。
2階のロフトまで入れると4層となる「地下室・地下車庫のある多層階二世帯住宅」。
通常では、144㎡までしか建てられない土地に、地下とロフトを加え275㎡の広さを確保しています。
工事は進みます。
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