外部の足場もなくなり、工事が進んでおります。
今回は階段施工の模様からご紹介しましょう。
階段を踏んで上がる板を踏板(ふみいた)と言いますが、下から取り付けているところです。
右側は見えませんが、左側に見えている踏板を支えている板を側桁(がわけた)といい、切りこみに踏板と蹴込板をはめこんでいきます。
下から見るとこんな感じ。
これだけ見ると、溝に板をはめこんでいるだけのように見えますが、裏もご覧入れましょう。
実際にはビスで固定して、踏板の下にはくさびを打ち込んで締め、階段の鳴りを防止しています。
毎日体重をかけて上ったり下りたりしますので、くさびを打ち込むことで緩みを防止しています。
こちらは、2階のバルコニーの床に滑り止めで撒くケイ砂と呼ばれる砂です。
砂ひとつまくのも簡単には行きません。
想像していただくと、わかると思います。
お相撲さんのように豪快に撒いても、均一にはなかなかまけないもの。
そこでふるいにかけたり、リシンガンとよばれる工具を使います。
ただの砂浜をアップで撮ったように見えるかもしれませんが、均一に撒いた状態です。
この後上塗りを行います。
美しく仕上がりました。
均一にすることがいかに大切か、お分かりいただけることと思います。
つづきまして、こちらは主寝室の造作です。
腰壁を立体的に造っているように見えますね。
さてこれは何でしょうか?
この写真でもわかりにくいかもしれないので、キャプションを入れました。
ベッドのまくら側の裏手に来る間接照明です。
この位置から天井と壁に照明があたり、反射する優しい光が枕元を照らします。
この対面にTVを設置する予定ですので、上半身を起こしてTVを見る時なども、背面から光を照らすのでちょうどいい具合になると思います。
こちらは、プライベートスペースが集まる2階の廊下。
つきあたりに、洗面台を設置します。
地下から2階までの3層、延べ50坪のお住まいですから、2階にも洗面台があると何かと便利。
壁面は日本デコラックスという会社のパニートモザイコという化粧板を使っています。
寄るとこんな感じ。
水まわりの壁材なのに、モザイクタイルのようなデザインを楽しめるのが魅力です。
この左手の壁面が、そうなんですが光の加減で赤く見えています。
右手に見えるのは壁の厚みを利用して埋め込み収納をつくっている鏡です。
正面は朝日がたっぷりとりこめる窓を設けたので、鏡は右側に設置しました。
さて、最後になりましたが、タイトルにもありました防音工事。
地下のピアノ室の施工です。
ダイケン吸音ウール。
座布団の中身ほどの厚みがあります。
原材料はペットボトルのリサイクル。
耐熱性に優れ、万が一燃えても有毒ガスを出しません。
ペットボトルのリサイクル商品にはTシャツなどがあることからもわかる通り、チクチクせず人体にも安全です。
長期間使っても経年劣化の少ない素材です。
このように天井と壁面内部に施工します。
この壁面の奥は書棚が来、右手前は防音扉で仕切られます。
壁や天井内部に何もないと、太鼓の中のようになって、空気が動き増幅されて周囲に放たれます。
太鼓の中にこのような詰め物をしたとすると、反響音も小さくなるであろうことが想像されますよね。
壁や天井の空間で増幅される音を抑え、外部に漏れる音を小さくするための防音工事です。
こちらも建材メーカーダイケンの吸音材、オトテンです。
天井に貼ります。
こんな感じ。
素敵な模様ですね。
こちらのオトテンは、音楽室内部の反響音を抑えるための建材です。
会議室などで大きな声を出すと、その音がこだまして聞きにくいことがありますよね。
そのようなことがないように、ピアノの音を適度に吸収し、音響効果を高めるために施工しています。
工事は続きます。
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